大掃除ついでに冷蔵庫の中もチェックしておきましょう。

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年末から正月にかけては、食材を買い込む機会が増える季節。スーパーの休みを見越し、また来客を見越して、ついつい多くの食材を買いすぎてはいないだろうか。

特にこれからの時期、スーパーのテンションもあがっていく。売れ売れの商戦に乗せられて買いすぎ、食材が傷んでしまった……なんて声も。そこで、おすすめは食材を冷凍すること。どんな風に冷凍すればいいのか野菜ソムリエに聞いてみた。

まず、おせちや雑煮で活躍する大根。これはそのまま冷凍可能。大根おろしにしても冷凍できるので、2種類のパターンで冷凍しておくと便利。ニンジンやかぼちゃは好きな形に切って、生のまま。ただし食感が多少変わってしまうので、解凍後は煮物などにするのがおすすめ。

タマネギはみじん切りか薄切りにして冷凍。貝類は冷凍すると味に深みが。あえて冷凍するのもおすすめだとか。しょうがはすり下ろして冷凍。トマトはつぶして冷凍すればスープなどに使用可能。
冷凍には向かないジャガイモも、マッシュにすれば大丈夫。

今の季節余りがちなカマボコは、冷凍すると食感が変わってしまう。しかし小さめに切った上での冷凍なら問題はないそう。クリスマスで余ってしまう生クリームも、ホイップして冷凍すればちょっと欲しい時にも便利。
正月の定番、お餅もラップでくるんで冷凍しておけば、いつでも食べられる。
食べきれず余ってしまう黒豆なども冷凍可能だ。

……などなど、うまく冷凍さえすれば正月食材を無駄に使わずにすみそうだ。
しかし方法がわかっても、格納する冷蔵庫本体は大丈夫なのだろうか。
各社電機メーカーに、冷蔵庫の収納量目安を聞いてみるといずれも「だいたい、定格内容積の65パーセント程度がおすすめです」という。
「冷蔵室や冷凍室は背面にある冷気の吹き出し口から、冷気を庫内に送り出し冷やします。食材を多く収納すると、隅まで冷気が回りにくくなる可能性があるのです」つまり詰め込みすぎると冷蔵庫がうまく稼働しない。

さらに、冷蔵庫・冷凍庫に物を詰め込みすぎた場合、心配なのは電気料金だ。
「食材を冷蔵庫に詰めすぎますと温度がなかなか下がらず、庫内の温度センサーが強く働くことになります。その結果、消費電力などに影響がでることも」
そういった点からも、ぎゅうぎゅうに詰めてしまうのは止めた方が良さそうである。

年末、ついついたくさん食材を買ってしまいがち。
冷凍を駆使した上で、自宅の冷蔵庫の大きさとも相談し美味しく食べられるだけにしておきましょう。
(のなかなおみ)