「Jukugo Awase」(フジテレビ 12/29 24:00-25:00)で進行を務めるオードリーの若林さん。解説は芸人にして一橋大学の非常勤講師をも務めるサンキュータツオさんが担当している。

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漢字、書いてますか?
手紙の代わりにメール、書類や資料もすべてパソコンで作るようになって、字を書く機会がすっかり減ってしまいましたよね。年賀状を書こうと久しぶりにペンを持って「あれっ、この字どうやって書くんだっけ?」なんて困った人も多いのでは?

漢字ができたのは今から約3300年前の中国・殷の時代。一つの文字が一つの意味を表す表意文字である漢字の数はゆうに10万を超える種類があると言われており、他の言語の文字体系よりもブッチギリ多い。

日本に入ってきたのは5、6世紀頃、聖徳太子よりもさらに100年ほど遡った時代だ。漢字には中国から伝えられてきたものの他に、日本で独自に生まれた国字というものもあり、中には中国に逆輸入されたものもある。

日本で小学校で習う漢字が約1000字、中学卒業までで1600字、高校卒業で2100字、常用漢字が2352字ある。大人なら書けなくても読めるものも含めると3000字程度と言われ、漢検1級では6000字が試験の対象になる。

今更あらためて言うまでもなく、漢字は日本人の生活の基板をなしている大切な文化だ。

その漢字を使って知識はおろか、色々なセンスまでわかってしまうゲームがあるという。

「インテリぶっている男の子でも、このゲーム『Jukugo Awase』をすれば、簡単に馬脚を現してしまいますね」

そういうのは今晩放送の正月特番「Jukugo Awase」(フジテレビ系 24:00-25:00)の総合演出を務める後藤隆一郎さん。

ゲームの詳しいルールは公式ルールブック動画を見て欲しいが、麻雀のように卓を囲みながら手持ちの漢字カードと中央の場のカードを組み合わせて熟語を作っていって得点を競うというもの。

「今回はプレーヤーに光浦靖子さん、ミッツ・マングローブさん、サバンナ高橋さん、オードリー春日さんといずれ劣らぬ高学歴の芸人に参加してもらっていますが、意外な人が意外と漢字を知らないということもわかってしまいますよ」

「また普段はボケてばかりいる芸人が『一日一善』みたいに道徳的な熟語ばかり作りだして、マジメな素顔を覗かせたりするのも面白いですね。別室でモニターをみながら、素があらわになっていく芸人の作った熟語に的確に突っ込んでいくオードリー若林さんの的確な進行がそれを一層盛り上げてくれています」

番組ホームページからは、ゲームのルールと番組で使用されている漢字カードのデータがダウンロードできるようになっている。

それはお正月に是非家族で楽しんで欲しいという思いからだと後藤さんはいう。

「普段は働き盛りのお父さんやお母さんが家庭内で存在感が大きいかも知れませんが、このゲームをすると、日頃から新聞を熟読する習慣のあるおじいちゃんおばあちゃんや、学校で漢字を習ったばかりのお子さんが思いのほか強かったりするんです。他方、お父さんお母さんは普段パソコンに頼りっきりで意外とダメだったりするんですよね」

「いつもパソコンやコンピュータゲームに夢中になっているお子さんを苦々しく思っている親御さんもいると思いますが、ITも上手に利用すれば手軽にリアルのコミュニケーションを深める手助けになることを、この番組とゲームを通じてわかってもらえると嬉しいですね」

番組を観て芸人のセンスあふれる回答を楽しみ、そしてお正月は家族で集まって世代を越えてゲームで楽しむ。今年の年末年始はJukugo Awaseで過ごしてみるのはいかがでしょう?
(鶴賀太郎)