「ニュルン!」と太巻き寿司が発射された。

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「心太」って、不思議な漢字ですよね。辞書を読むと、こう書いてある。
「ところてんの歴史は古く、テングサを煮溶かす製法は遣唐使が持ち帰ったとされる。 当時は、テングサを『凝海藻(こるもは)』と呼んでおり、ところてんは俗に『こころふと』と呼ばれ、漢字で『心太』が当てられた」
なるほど……。

上記は全て余談で、本題はここから。実は、皆さんにご紹介したいクッキングトイがあるのです。株式会社StrapyaNext(ストラップヤネクスト)が7月より発売している『極太バズーカ寿司次郎』を駆使すると、まるで“バズーカ砲”のように太巻き寿司が産み出されるとのこと。「極太バズーカ」なる商品名は、まさにそこから付けられている。

じゃあ、何がどうなって寿司のバズーカが発射されるのか。ちょっと、ご説明させてください。
まず、ご飯が炊きあがったら、砂糖とお塩とお酢を混ぜ合わせた寿司酢を降りかける。両者を混ぜ合わせたら『極太バズーカ寿司次郎』の本体を開いて、ご飯を詰めていく。この際は、後に詰める具のことも考えてボリュームを調整すること。
ご飯が詰め終わったら心棒を使って、ご飯に溝を付けていく。そこにお好みの材料(玉子やきゅうりなど)を詰め、本体を閉じる。そして先端に蓋を閉め、心棒で軽く押し込んで米と具を軽く“ギュッ”と凝縮。
そして着弾地点に海苔を敷き、その上に“弾”(という名の太巻き)を発射していく。すると、中から“ドゥルン!”と弾が出てくるので、気を抜かずに出し切る。
その後、出し切った弾を海苔で“クルルン”と巻いてみせたら完成! そのままかぶりついても良し、丁寧に小さくカットしていっても良し。

どうですか? まさに“バズーカ”じゃないですか! ちなみにこの商品はニュージーランド製だそうで、やはり西洋国は豪快なものを作り出すな……。ちなみに向こうでは2007年より発売がスタートしているらしく、今までに50万本を売り上げているそう。

もの凄い人気じゃないですか!? そんな話題のバズーカ、私も撃ってみたいな。……てなわけで、実際に取り寄せてみました!
っていうか自分でお寿司なんか作ったことがないから、何もかもが新鮮だ。酢飯を作るのも初体験です。これをバズーカ砲本体に放り込むのだけど、この工程もすこぶる不思議な感慨。なるほど、たしかに“弾”という感じがする。ここに溝を作り、私はキュウリを仕込みました。そして的を外さないよう、広々と敷いた海苔めがけて発射! ……“ドゥルン!”。あらー、上手くいった。それは、まるで心太のような。この太巻きを自分なりに丁寧に海苔で巻いてあげると、太巻き寿司の完成です! 僕にもできた!! このお寿司は恵方巻きのように、美味しくまるごといただきました。

ちなみに、この“バズーカ”を手にしたことをきっかけとし、初めて太巻き寿司作りに挑戦した人も多い模様。同社には「男の私でも簡単に巻寿司が作れて、とっても楽しい」、「面白イベント用に子供たちへ買い与えてみたが、子供でも思った以上に上手く綺麗にできます」といった反響が寄せられているという。
「アメリカやイギリスなどでも販売されており、お寿司に高い関心がありながらも調理法など文化として持っていなかった国の方も多くお買い求めになられているそうです」(担当者)
どうりで……。だって、説明書が全て英語で書かれているんだもの。わからないよ! まさに、クール・ジャパンである。

そんな『極太バズーカ寿司次郎』は、同社が運営するウェブショップ「にぎわい商店」にて発売されている。価格は1,980円(税込み)。

バズーカから弾が発射し、その効果音が“ドゥルン!”ってのもおかしな話だが、事実なんだからしょうがない。これぞ、美味の音でしょう。
(寺西ジャジューカ)