韓国が竹島に「独島石碑」を建立 領有権を日本と国際社会にアピール

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韓国の慶尚北道が、竹島(韓国名・独島)に李明博(イ・ミョンバク)大統領の直筆入り石碑を建立した。韓国側は「韓国国民の自国領を守るという意思を日本と世界に示す新たな契機となった」と喜びを表しているが、竹島をめぐる日韓の葛藤はさらに深まりそうな気配だ。

現在竹島は韓国が不法占領し、韓国警備隊が常駐する。石碑は警備のため設置された高台の国旗掲揚台の前に建てられた。大きさは、高さ115センチ、幅と奥行きが各30センチで、前面には韓国語で「独島」、裏には「大韓民国」の文字が彫られている。

韓国側の報道によると、石碑は新羅の于山国への進出1500周年を記念して作られたもので、石碑建立を通じて自国民の領土守護に対する強い意思を国内外にアピールする狙いがあるという。

韓国行政安全省のメン・ヒョンギュ長官は、「我らが我が領土である独島に石碑を建てることは、漢拏山(ハルラ山:済州島にある山)や智異山(チリ山:韓国南部にある山)に石碑を建てるのと同じことだ」と改めて竹島の領有を主張した。

これにより、韓国側が竹島に建てた石碑は、領土標石が4個、慰霊碑や巌刻書などが15個になった。特に、大統領の直筆が入った石碑は今回が初めてという。

一方、日本政府は韓国の竹島領有主張への対抗措置として、国際司法裁判所(ICJ)への訴訟手続きに入ることを明らかにしている。しかし、付託するには当事国間の同意が必要で、日本の共同提訴の要請に、韓国政府は断固として応じない方針だ。

参照:KBS
参照:韓国政策放送

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