ユンナが「1年半のブランクで心が開かれました」

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歌手ユンナが4thフルアルバム「Supersonic」を発売しカムバックする。16歳にデビューしすぐスターになったので、何回もカムバックをしたことになるが、今回のカムバックはさらに意味があるという。所属事務所との紛争により、1年半というブランクを持った彼女は「大人になった」と述べた。

「以前は、音楽の共同作業も数学のようにきっちり合わせていました。しかし、今回は私のチームを作って一緒に遊んだり、話し合いながら音楽を作りました。1年半というブランクは長いものではありましたが、アルバム作業は楽しかったです」

また、以前持っていた“毒気”もだいぶなくなったという。以前は意地っ張りで負けず嫌いな性格が原動力だったとすれば、今は人々と調和しながら前向きに考える方法を学んだという。

「心が開かれました。今は自分が持っているものがどれほど大切なのか分かるようになりました。忙しい時は気づいていなかったんですが、振り返ってみると『何でああいうことをしたんだろう』と思うこともたくさんあります。以前、ある刺身屋さんで酔っ払った男の方から領収証にサインをしてくれと頼まれたことがあります。私はそれを不愉快に思いました。でも、休みながら考えてみたら、たとえ刺身屋さんの領収証であっても、その方には思い出になったはずなのに、そのように声をかけてくれたことに感謝しなければならなかったのに、と思いました」

ガールズグループのブームを見ながら見る目も変わった。彼らと戦って勝たなければならないという焦りよりは、自身の道を進もうと思ったという。以前、活動していた時、華やかなメイクやセクシーなイメージへとイメージチェンジなどを試みた過去の話をしたら大きく笑う。

「プレッシャーがありました。私は1位にならなければならない。登りつめなければならない。そのためには、誰かを踏んで立ち上がらなければならない。そうするためにはどうすればいいかと思いましたが、離れて見るとそれが見えました。私には私なりの領域があるのに、私と合わないことをやろうとして、あくせくしていた気がします。『人々が何を願っているんだろう』と悩むこと自体、生意気な考え方でした。最善をつくせばいいのに、人々の好みを読んでそれに合わせることは難しいことじゃないですか。不特定多数を1つにまとめようという考え方も良くないですし」

そういう意味で4thアルバムは彼女にとって重要な意味を持つ。彼女がきちんとした第2幕を開くアルバムであるためだ。まだ若いが、10代後半から20代前半まで、もっとも感受性の強い時期を忙しいスターとして過ごした彼女が一歩遅れて“成熟”したアルバムでもある。

「今回のアルバムは、私の人生において重要な記録文です。この曲とアルバムでたくさん癒されましたし、1日15時間程度を作業室で集まって遊んで寝て苦楽を共にしました。すべての過程に私がいました。以前は、自分が作ったもの、他人が作ったものを区分していたとすれば、今はクレジットより大事なのは音楽だということに気づくようになりました。私の頭の中にあるからといって全部私のものではなかったのです。それを取り出して、いろんな人と一緒にやった時に完成度が高くなることを実感しました」

ユンナは、今後コンサートと放送活動でまた忙しいスケジュールをこなす予定である。

「ステージがどれほど大切な所なのか、そこに立つことがどれほど恵まれたものなのかに気づくようになりました。本当に頑張りたいと思っています」