日本に関する情報を発信するブログ「alientimes」では、日本に滞在する米国人男性が日本語の語彙(ごい)の豊富さについて語っている。(イメージ画像:Photo by Thinkstock/Getty Images.)※画像の無断ダウンロードと転用を禁じます。

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 日本に関する情報を発信するブログ「alientimes」では、日本に滞在する米国人男性が日本語の語彙(ごい)の豊富さについて語っている。

 筆者は、言葉の語彙はその国の人々の文化や自然環境を反映していて、日本語には特に雨を表現する言葉が多いと語っている。日本の伝統的な俳句や短歌などには、雨の強さ、期間、温度などについてのさまざまな異なる表現があると紹介している。

 雨季のあるアジア各国とは異なり、日本では1年中雨が降り、乾期はないと説明。それぞれの季節に、異なる気象条件で雨が降ると日本の気候について記している。

 筆者は、日本に雨の表現が発達したのは、単に雨が多い理由だけではなく、1年を通して自然界の恵みに感謝する心があるからだと伝えている。季節の変化を評価するのが、伝統的な日本文化の特徴だと高く評価している。

 さらに、日本の偉大な詩人がかつて雨について詠った表現で、五月に降る雨を五月雨(さみだれ)、夏の夕方、短い時間降る雨を夕立(ゆうだち)というと、情緒豊かな日本人の感性を称賛している。

 また、雨に関する表現は現代も増えており、最近では地球温暖化によって降るといわれる強い雨を「ゲリラ豪雨」と呼ぶのが興味深いと伝えている。筆者は、これらは雨を表現するほんの一部の日本語でしかないと述べており、日本文化の独創性に感心した様子を伝えている。(編集担当:田島波留・山口幸治)(イメージ画像:Photo by Thinkstock/Getty Images.)