北朝鮮の労働新聞は3日、「日本軍の慰安婦犯罪は、曖昧(あいまい)にしておくことはできない」と題した論評を通じ、日本軍の従軍慰安婦に対する謝罪と賠償について言及し、批判した。

 北朝鮮は論説を通じ、日本軍の慰安婦犯罪問題が世界的な審判台に上がっており、被害国はもちろん、国連や日本の同盟国からも、慰安婦への犯罪行為に対する謝罪と賠償を要求する声が高まっていると伝えた。

 今日の国際舞台では、第2次世界大戦の際に日帝が犯した前代未聞の罪悪に対し、心からの謝罪と賠償をすることを望む声や、抗議運動が日増しに強化していると指摘。

 3月8日には、国連と協議資格を持つアムネスティ・インターナショナルが、元日本軍の性奴隷制を生き抜いてきた女性たちに対し、日本政府が正当な対応をすることを改めて要請する声明を発表したと紹介。

 同団体は「日本の国会は無条件に被害者への謝罪を行い、国際法上の犯罪であることを認める」「日本の法廷で全面的な賠償を勝ち取れるよう、法改正を行う。また、日本の教科書に性奴隷制の正確な記述を盛り込む」「日本政府は、存命のすべての被害女性に十分な賠償を行えるよう、ただちに実効的な行政手順を築く」などと要求した。

 また、2011年12月14日には、問題解決のため被害女性や活動家らが1992年以来続けている日本大使館前での集会が1000回を迎えた。

 日本が1日も早く、慰安婦犯罪行為を謝罪して賠償すること、これが今日国際社会と民心の終始一貫した要求であり、日本は世界のこの声を真摯に聞かなければならないとの見方を示した。

 しかし、日本の態度は破廉恥であり、先日も外務省副相が記者会見の席で、日本軍慰安婦問題は「法的に完全に、そして最終的にすでに解決した。日本政府の立場は変わることがない」と述べるなど、一貫して日本軍慰安婦犯罪を否定。この態度は驚くばかりであり、歴史を否定する狡猾(こうかつ)な国は地球上に日本以外にないと批判した。

 さらに世界の良心は日本に警告しているとし、日本が過去をきちんと清算するかどうかにも注目が集まっていると述べ、日本が今後、国際社会において胸を張って歩んでいけるかは、自らの肩にかかっていると結んだ。(編集担当:李信恵・田口宏)