UFCミドル級 シャッフルされ注目度UP
![トップ5との対戦機会を得たクリス・ウェイドマン。全米ノーPPVライブ中継イベント出場に、高いモチベーションを持っている](https://image.news.livedoor.com/newsimage/d/b/dbd4d2cc4f59cbb22160768fc7d904e6-m.jpg)
チェール・ソネン×マーク・ムニョス、デミアン・マイア×マイケル・ビスピンが組まれていた当大会、ムニョスの負傷によりソネンの相手にビスピンが繰り上がり、マイアの対戦相手にはクリス・ウェイドマンが抜擢されることに。
ソネンが「ビスピンがミートパイと牛肉のエキスをむさぼり食うようりも、早く試合を終わらせる」といえば、ビスピンが「そのユーモアのセンスを土曜日の夜、病院にいっても持ち続けてほしい。僕の過去8人の対戦相のなかで、7人がそうなったように」と返答。激しいトラッシュトークではなく、ユーモアが入り混じった牽制球を送り合った両者の対戦、注目度が高まって当然だ。
ビスピンという、勝てば混戦ミドル級でのポジションが一気に上がる相手を失ったマイアは、昨年3月にUFCデビューを果たし、現在オクタゴンで3連勝、MMAデビュー以来7連取中のウェイドマンと戦うことを余儀なくされた。下からの突き上げを受ける形となったマイアは、気の毒な状況だが、新しい世代がFOX中継のミドル級戦線に加わったことで、さらに興味深いものとなるのも事実。
オールアメリカンに2度選出されたD-1レスラーで、柔術はマット・セラの指導を受け、強い体の軸が可能になるパンチ力を誇るウェイドマン。ダースやアナコンダなど、チョークを得意とするが、ガードワークをMMAで使いこなすことができる数少ないファイターであるマイアに対して、組み技を駆使できるか。
「ビスピン戦がなくなったことは残念だが、それでもFOXカードで戦えてハッピーだ。ネガティブな気持ちをポジティブな方向に転換している。この短い準備期間で、彼が100パーセントの体調で戦えるか分からないけど、精神的な部分は問題ないはずだ。クリスはとてもデンジャラスだけど、厳しい試合をサブミッションで終えたい」とマイアは、ウェイド戦について語っている。
降ってわいたビッグチャンスを得たウェイドマンも、「ワッフルを食べに行くところでオファーの電話があった。トップ5と戦えるチャンスを断るなんて考えられない。僕の柔術を試せる恰好の相手だ」と、集中力の高さを伺わせている。
昨年のウェルター級では、ジョン・フィッチ、BJ・ペン、チアゴ・ピッチブル、ジェイク・シールズという長年トップに君臨したファイター達が、キャリアを重ねてきた下の世代に敗れるという現象が続いた。果たしてミドル級でウェイドマンが上位勢に風穴を開けることができるか、注目度の高いファイトだ。
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