いつ見てもおキレイな藤川京子お姉さん。競馬好きが高じてこの仕事に就いたワケではなく、発端は競馬で大負けしたことでした

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 タレントにして日本でただひとり“女馬券師” を名乗る藤川京子。昔から“おシゴト”で競馬に携わる女性タレントは少なくないが、彼女のように「競馬を仕事にするためにタレントになった」人はなかなかいない。独自に編み出した「フォーキャスト予想」で「億」を目指すと公言する彼女の仕事観とは?

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――藤川さんといえば、“着エロアイドルのはしり”ですが、今や「女馬券師」と名乗るからには、馬券で生活しているんですか? それとも、カネ持ち相手に予想をして、当たったら上前をもらったりとか?

「そんなわけないですよ〜(笑)。わたしは単純に毎週予想を立てて、馬券を買っているだけです。今年の収支は黒字ですが、それだけで生活とまでは……。でも、タレントで“女馬券師”なんて呼ばれている人っていないじゃないですか。だから、あえてそういう肩書をつけて広めたいなと思って」

――今や生活は競馬一色だとか。

「ホント競馬バカで毎日馬のことしか頭にないんです。日曜日に次週の登録馬が出ると、月曜からあれこれデータや調教状況を調べて、木曜日に出走馬が確定すると金曜土曜は原稿を書いて予想をまとめる。で、日曜の最終レースが終わると、来週なんだっけ?みたいな(笑)。3ヵ所で開催していれば全36レースそんな感じで予想していますからね。調べものが多くて、いつも寝不足ですよ」

――いつから競馬が好きなんですか?

「父に小さい時から競馬場やWINSに連れていかれた影響で自然に好きになっていったんです。シンボリルドルフも“絶対に負けない馬”って感じで5、6歳の時に覚えましたからね。以来ずっと競馬はわたしの心の中心なんです」

――それで競馬を仕事にするために、現在の事務所に入られたんですか。

「ええ。でも最初の頃は仕事なんて全然ないから、事務所でお茶くみしたり、トイレ掃除したり(笑)。で、ちょうど10年ぐらい前になりますが、あるとき、競馬で一気に200万円スッてしまったんです。それも1頭の単勝勝負で(苦笑)。それが一瞬で紙クズになってしまったんで呆然(ぼうぜん)として、事務所に相談したら『すごい写真集やるしかないんじゃない?』って。それまではグラビアの仕事はイヤで断っていたんですけど、即答で『はい』と。かなり動揺していたんでしょうね(笑)」

――それで、“ほぼ丸裸”ともいえる着エログラビアにたどり着くと。

「もう競馬関係の仕事はできないだろうなと半分ヤケになってやってたんです。でもグラビアをやり始めてから、わたしが競馬好きだと世間に知られるようになって、どんどん競馬のお仕事がいただけるようになったんです」

――着エロ転じて福となす!

「もし、あのとき200万円の単勝馬券が当たっていたら……。割り箸を3本だけ渡されて『これで体を隠してください』なんて言われることはきっとなかったでしょうね(笑)。それでも大負けしたことがきっかけで大好きな競馬をお仕事にできたのだから、本当に世の中わからないものだなぁと思います」

――藤川さんは、独自に開発されたソフトを使ってレースの予想を出していると伺いました。

「やっぱり女馬券師を名乗って仕事をする以上、自分なりの理論をもたなくちゃ説得力がないなと思ったんです。そこでわたしは天気予報の方法を馬券予想に持ち込めないかと考え、『フォーキャスト予想』というのを作ったんです」

――フォーキャスト(予報)ですか?

「天気予報って各地の測定器の数値がコンピューターに自動入力されて、随時スパコンが変化に応じて予報を出すじゃないですか。その理論を活用して、近走のタイム、ベストラップ(または上がりタイム)、近走着順、展開、斤量の5つで、これらを数値化し、まずは予想するレースの過去のレースから傾向を判断するんです。ざっくりいえば、時計重視の予想です。ちょうどうちの事務所の経理のお姉さんがメチャクチャ数字に強いので、彼女と試行錯誤して予想ソフト『フォーキャストくん』を完成させたんです」