川島のリールス、“フクシマ”コールに抗議「尊厳の範疇を超えた出来事」

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 日本代表GKの川島永嗣が所属するリールスは、19日に行われたベルギーリーグ第4節のゲルミナル戦で相手サポーターが「カワシマ!フクシマ!」と野次を飛ばした件についてベルギーリーグ協会に抗議を行った。

「スタジアムにおけるチャントは、フィールドの周囲にそのチーム独自の雰囲気を作り出し、選手たちを後押しするものだ。多くの場合、ユーモアに富んでいる。そして、自分に対して言われていない場合のユーモアは、ほとんどが理解できる範疇のものだ」

「しかし、金曜日の夜に起こったものは、寛大な社会においても限度を超えたものだった。福島原子力発電所の恐ろしい悲劇に川島は心を痛めている。これは人間の尊厳の範疇を超える出来事だった」

 リールスは3月11日の東日本大震災を受けてホームゲームで日の丸を掲げて黙祷を行うなど、最大限の配慮を行ってきた。また、ファンは野次を飛ばされた後、励ましのチャントを川島に送るなど、自分たちの選手をサポート。クラブとして“フクシマ”コールに抗議を行っている。

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