ようこそ、昭和の街角へ

写真拡大 (全2枚)


ようこそ、昭和の街角へ本日はお知らせをさせていただきます。
単行本『東京ノスタルジック喫茶店2 郷愁の喫茶を訪ねて』7月6日、河出書房新社より発売になりました。写真のたくさん入った読み物です。
昭和の町の匂いが立ちこめる喫茶店33軒を取材しています。
ガスタンクの渡邉さんのように「世界初の…」といえないところが正直残念ではありますが(!)、どうぞよろしくお願いいたします。
喫茶店好きの皆さま、本屋さんへ立ち寄ることがありましたら、ぜひご覧になってみてください。

前作から2年、『東京ノスタルジック喫茶店』の2冊目が完成しました。
ライブドアさんから、純喫茶の連載のお話をいただいたのが、ちょうど1年前。
声をかけていただいたのはたぶん、『東京ノスタルジック喫茶店』があったからだと思います。
喫茶店の本を作り終えて1年が経っていたとき、まだまだ喫茶店の取材したいなぁ…そう思いながら日々を過ごしておりました。
そのタイミングで連載をやることになり、私は一軒取材してみたかった喫茶店に電話して、この連載のためにと取材をしてみました。そのマスターの話がやっぱり面白くて、短くまとめてしまうのは勿体ないと思った。
そのとき、ああ、やっぱりまた喫茶店の取材やろう、と心に決めたのでした。
それからおよそ1年かけて、33軒の店を訪れ、話を聞いて、店主たちの生きざまを書き、店の写真を撮りました。



*
序章・昭和喫茶よ永遠に在れ!
第一章・戦争が終わったとき、僕は少年だった
第二章・やっと一生の仕事に出会えた
第三章・若いときから喫茶ひとすじ人生
第四章・夫婦で。いつだって二人だった
第五章・家族でいたからやってこられた
第六章・受け継がれていく喫茶の魂


「昔の写真を見せてください」そうお願いしながら取材をした。
それは時の経過の確認作業だった。少年だった人が老人に、赤ん坊だった人が立派な父親に、初々しい新婚さんだったふたりが長年連れ添った夫婦に、若い青年がすっかりベテランのマスターに、おじいさんの面影を持った孫が同じくらいの年齢になって、カウンターに立っていた。
(中略)
ノスタルジック喫茶店は、ただ空間が古いからノスタルジックなのではない。
30年、40年、50年と、人がそこで懸命に生きてきた蓄積と痕跡があるからノスタルジックなのだ。
人の想いなくして、郷愁は生まれない。
(「あとがき」より一部引用)


文・写真 塩沢槙
288ページ、1色、四六変形判・並製本
定価 1600円+税
発売・河出書房新社
発行・茉莉花社
ISBNコード・ ISBN978-4-309-90915-8 C0076

2011年7月6日、全国の書店にて発売!


これからも変わらず、こちらでも喫茶店のご紹介を。
そして三回に一回はプリンを掲載していく予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。





■関連記事
環七足立系、ここに誕生。
「京成中組」バス停から、千住大橋界隈を歩く
都会派キッズにオススメの自由研究、それはエスカレーターだ!
旧街道沿いの古い宿場町で街並み景観と銭湯を楽しむ 深谷編
夏休み自由研究〜看板建築について