文部科学省が取りまとめた「平成22年度学校基本調査」(速報)によると、この4月に進学も就職もしていない大学卒業者が16.1%となったことが分かった。

 調査によると、大学(学部)卒業者のうち「進学も就職もしていない者」は8万7千人(前年度比1万9000人増)となり、卒業者に占める比率は16.1%(同4.0ポイント増)に上った。

 就職率は60.8%(同7.6ポイント減)。2010年3月の大学卒業者数が54万1000人であることから、就職できたのは約32万9000人だった。

 大学院等進学率は13.4%(同1.2ポイント増)で進学者数は7万3千人。アルバイトやパート等の「一時的な仕事に就いた者」は3.6%(同1.3ポイント増)で1万9千人となっている。

 今年も大幅な新卒採用の改善は見込めない状況にあることから、2011年卒業の学生も同様に就職率が上がらない可能性が高まっている。

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