アルゼンチンのディエゴ・マラドーナ監督は、選手時代に最後に戦ったところから、ワールドカップ(W杯)を再開することになる。南アフリカW杯2日目、アルゼンチンはナイジェリアと対戦。マラドーナ監督にとって最後のW杯出場となった1994年大会、最後の試合もナイジェリアが相手だった。

その試合後にドーピング検査で陽性反応が見つかってから16年。ディエゴは戻ってきた。今度はアルゼンチン代表の指揮官として。そして、マラドーナ監督は自らの後継者、FWリオネル・メッシに賭けている。

「レオが今回のW杯で86年大会の私のようにインパクトを残せることを願っている。心から、彼がスーパーな大会を過ごし、完全に歴代最強の選手となることを望んでいるよ」

一方で、マラドーナ監督はメッシが所属するバルセロナのペップ・グアルディオラ監督について、「彼は頻繁にシャビと(アンドレス・)イニエスタを温存したが、一方でメッシを休ませることは決してなかった。彼はシーズンで63試合も戦ったんだ。それでスペイン人選手たちはもっとフレッシュな状態でここへ来ている」と批判した。

また、メンバーについては「すでに決めてある。頭の中にあるよ。だが、言うことはしない。相手にとって有利になるだろうしね。(ディエゴ・)ミリート? 監督というのは選択しなければいけないんだ」とコメント。その上で、「私はこのチームから彼を外すことはできないと分かった」と、カルロス・テベスの先発起用を明かしている。