――武道館の中に突然、遊園地の巨大なパレードが登場した場面もありましたが、年齢を重ねて美しくなっていく一方で、「不思議の国のアリス」のような可愛らしい衣装も似合っていましたよ。

倉木: (笑)。ハロウィンというと、私の中で仮装をしているイメージがあるんですよね。そういう時だからこそ楽しめる部分があると思うので、そういう部分で、ちょっとユーモアを含ませて結構チャレンジしてみたんですけど。

――色々と新たな一面を見て驚かされたんですけど、純白の衣装が似合っていたので、こういうのもアリだなと(笑)。

倉木:本当ですか?(笑)。私の中ではすごいチャレンジで…。おとぎ話のような魔女からスタートして、かぼちゃの馬車に乗って、月から登場してという、ありとあらゆるものを駆使してやってみたんですけど。

――大人になっても可愛らしい女性って素敵だなと。

倉木:ありがとうございます。衣装はすごくホワァっとしていたので、早着替えとかもすごく大変だったんです(笑)。

――ステージ以外に、日常的に何かサプライズをしたことはありますか?

倉木:ツアーが長いと、バンドメンバーやスタッフの方がお誕生日になるんですね。サプライズとしてバースデーパーティーというか、お祝いをステージ上でをやろうと言ってケーキを用意して。その本人は全然分からないんだけど、リハーサルが終った後に「ハッピーバースデー♪」って歌が始まって驚かせてあげるとか、そういうことはしていますね。

――逆に、今までにサプライズで驚かされた想い出はありますか?

倉木:どういう訳か驚かされることは本当に沢山あるんでけど…(笑)。韓国のライブで最後に「chance for you」という曲を歌った時に、みんなが黄色い旗を一斉に掲げて下さって、会場全体が黄色に染まったんです。もうそれはビックリしましたね。あと、私はジャッキー・チェーンさんがすごく好きなんですけど、香港に行った時にホテルにお花が届いていたんでたんですね。「えっ!誰だろう?」ってメッセージを見たら、「アジア活動頑張って下さい。ジャッキー・チェーン」って書いてあって、すごく嬉しくてホテルで「うわぁー!」って大きな声を上げて飛び回ってました。一瞬止まって、二度見したぐらい(笑)。

――10周年を迎えて、周囲からのお祝いなどで印象に残っている出来事はあります?

倉木:沢山のファンの方が一人一人メッセージを寄せ書きして下さった、すごく大きな垂れ幕を頂いたんです。そこに自分の絵がプリントされていて、すごく感動しましたね。ライブ前だったんですけど、みんながそれを持って出迎えて下さって。ライブが終わった後、またファンの方がすごく沢山待って下さっていたんですけど、そこでまた、みんながその旗を持って「10周年おめでとう!」と声を掛けて下さった時は本当に感動しましたね。10メートルぐらいあったかな?大人8人が並んで持たないといけないくらいのすごく大きな布で、すごく嬉しかったです。

――自分へのご褒美的として、何か買われた物はありますか?

倉木:特に無いですね(笑)。自分へのご褒美は、ケーキとかチョコとかか甘い物ぐらいですかね(笑)。本当に気が付いたら10年で、振り返ってみて「もう10年経ったんだなぁ」という気持ちはあるんですけど、10周年は一つの区切りで、私の中ではまだまだ進んでやっていきたいなと。多分、自分の中ですごく満たされていたというのもあったと思うんですよね。初のアジアツアーでも、海外のみんなとの想い出を沢山作れたし、ライブツアーも想いを一気にステージで爆発させることができたし、カウントダウンもやっとちゃんと10から数えられて、みんなで完全燃焼で終えることもできたし。

――今年の抱負はありますか?

倉木:カウントダウンライブの時にみんなに発表したんですけど、今年は漢字一文字で、創作の「創」。クリエイティブな「創る」という字。どんな状況でも自ら創っていく、自分から発信して創る物をどんどん増やしていこうという。もちろん制作もなんですけど、目標を立てるとか、何かをやるために自分の道を創っていくとか、そういうことを今年はきっちりやっていきたいなと思って。