インタビュー:LOVE PSYCHEDELICO「自分達のルーツに帰ろう」
――作詞・作曲の表記はLOVE PSYCHEDELICOとなっていますが、実際の制作作業はお二人でどういう風に進められていますか?
KUMI:歌詞に関しても、曲に関しても、変わらず全部二人でやってるね。NAOKI:ゆでたまごがどうやって「キン肉マン」を作ってるとか、他の人達はちょっと分からないけど(笑)、自分達に関していうと“曲”という作り方じゃないしね。特に今回とかは、KUMIがリフのつもりじゃなくポロっと弾いたギターのフレーズに、その場で俺がベースを合わせたら面白い曲になっちゃって、歌詞を乗っけてみよっか?というのが4曲目の「Secret crush」だったり。7曲目の「Hit the road」は、逆に俺が最初もう全編リフがあったんだよね。それを聴いてKUMIが、これはもう曲としてやろうよみたいな感じで、形にしていこうと言って、相談しながら形にしていったものだったり。歌詞もそうだよね。何行目はどっちが書いたっけ?とか、もう分からなくなっちゃうよね。
KUMI:うん、それぐらい融合してるかな。曲によって、パートによっては、ここはどっちが書いた、みたいなものがあるのもあるけど、基本的にはそんなのも忘れるよね(笑)。
NAOKI:AメロはKUMI、サビはNAOKIとか、その逆とか、別に分担して作る訳じゃないけどね。そんな簡単なことじゃないけど(笑)。
KUMI:思い付いた方が、「こんな感じだよね?」と言って、「そうそう」みたいな。
NAOKI:例えば「Secret crush」って「Secret love」と同じ意味というか「秘めた恋心」みたいな言葉なんだけど、もう曲をレコーディングしてる時点でKUMIがサビに「Secret crush」と乗っけていて。そのサビからインスパイアされるAメロを俺が書いたんだよね。だから本当にもう曲によって、色んな生まれ方があるよね。
――歌詞の言葉選びや言い回しで、お互いの癖を感じるようなことは?
NAOKI:あー、あるね。KUMI:ある?昔は感じたけど、最近はそれが自然になってきたからねー。
NAOKI:近くなってきた感じがするよね。
KUMI:そう。それをもう理解した上でやっているから、違和感が無いからねー。でも、癖はあるだろうね。やっぱりNAOKIの方がもっと具体的な言葉だよね、私の方が感覚に近い言葉が多いよね。NAOKIの方が言葉が立ってるかな?私は結構、風景とか映像を見て書いたりもするから、私の言葉の方が淡いというか。
NAOKI:多分、全然分からないと思うよ(笑)。
KUMI:分からないかな?(笑)。
――曲ごとに、こういうテーマで歌詞を書こうというのは話しますか?
NAOKI:最初に話しますよ。KUMI:曲の雰囲気は、大体サウンドが出来てきてから、具体的に書き始めるから。サウンドを作りながら、もう楽曲に対する共通のイメージがあるからね。これはちょっと暗めの色の曲だねとか、そしたらやっぱり歌詞のシチュエーションはこんな感じかなぁ?とか話していくね。
――今回収録された12曲以外にも、入らなかった曲はありますか?
NAOKI:十何曲ありますね。――選曲基準はどういう所に?
KUMI:今回はアコースティックな響きだったり、サウンドのイメージがあったから。NAOKI:ウエストコーストのロックンロールだったりね。
KUMI:ちょっと開放的な、明るい感じとか、音の質感のイメージがあったから。それに合うものを選んでいった。
――曲順はどのように?
KUMI:とりあえず好きな曲を作っていって、曲順はもう最後にバァっと考えたね。NAOKI:毎回そうなんだけど、たまに「うわー、大変なことになった!」というぐらい(笑)。
KUMI:曲順とかを全然考えないで作っていくから(笑)。
――今回は、割とスムーズに?
KUMI:1日で決まったよね。1日で決めなきゃいけなかった、という話もあるけど(笑)。