本村弁護士、山崎邦正(撮影:野原誠治)
 9日、24日に公開される映画「バーン・アフター・リーディング」の公開を記念し、学生50人を集めた特別試写会が開催され、お笑い芸人の山崎邦正、弁護士の本村健太郎がゲストとして登場した。

 「バーン・アフター・リーディング」は、2007年に「ノーカントリー」にて作品賞を含むアカデミー賞4部門を受賞したコーエン兄弟最新作であり、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジョン・マルコヴィッチといった豪華キャストが出演している。本作は、出会い系サイトにハマり、重複不倫中の連邦保安官、アル中の元CIA、整形マニアの主婦など“残念”な大人達が繰り広げるクライム・エンタティメント。特にiPod中毒の筋肉バカ・チャドを演じたブラッド・ピットの、音楽を聴きながら踊り狂い、スポーツドリンクをがぶ飲みする、おバカな演技が話題を呼んでいる。

 そんな“残念”な大人達を見て、生き方を学び、“賢い”大人になろうという趣旨のもと、日本一“残念”な芸人山崎邦正と、山崎にそっくりな顔立ちながら東大法学部卒で“賢い”本村弁護士がトークを繰り広げた。ブラッド・ピットの衣装と同じ物を着用して登場した山崎は、自らが「日本一残念な芸人」と称されたことに関して「僕はへたれのパイオニア。何でも日本一っていうのは嬉しいですね!」と超ポジティブ発言。「12年間ファンレターが1通も無く、チョコレートも何も来ないし本当残念だと思います」と開き直り発言をし、会場の笑いを誘っていた。そんな姿を見て本村弁護士が「山崎さんは全てが残念ですよ。最近僕に似ているってことを売りにしているみたいだけど…」と話すと「真似してるのはそっちやろうが! 僕のモノマネしてくれるのは嬉しいけど、お前まですべるな!」と山崎が反論。お互いの体を押し、揉み合う姿はまさに“似たもの同士”と言った様子。

 作品タイトルの「バーン・アフター・リーディング」の意味について司会者からクイズが出題されると、本村弁護士は「読んだ後に燃やせという意味ですね。これは映画のストーリーの中で重要になってくるキーワードです」と的確な回答。一方の山崎は「国民給付金」と回答し、「それ間違ってるし、そもそも定額給付金だから!」とツッコミを受けていた。その後、定額給付金の使い道を尋ねられると山崎は「子供が2人いて、6万4千円ほどもらえるので、どっか旅行に行きたいですね」と意外に堅実な使い道を発表。本村弁護士も「普段デニーズによく行ってるんですが、ロイホに行って豪遊したいですね」と庶民的な意見を口にした。

 最後に、残念な大人にならない為にしてはいけないことについて山崎は「ゴボウで叩きあったら絶対にダメ。ものすごく痛いし頭ボコボコになるで」と会場1人1人に訴え、途中の一発ギャグですべる一幕がありながらも、終始笑いの耐えないイベントとなった。

 映画「バーン・アフター・リーディング」は4月24日(土)より全国ロードショー。

「バーン・アフター・リーディング」 - 作品情報