リーガ2008−09シーズンも終盤に差し掛かろうとしているが、スペイン国内では来シーズンに向けた補強や退団の話題が徐々にメディアで盛んに取り上げられている。Sport紙はこれまで話が出ている国内選手を中心とした2010年移籍市場の展望を報じている。

 注目はやはり会長選挙を迎えるR・マドリーだが、フロレンティーノ・ペレス氏は6選手を獲得候補に掲げて参戦を狙っている。C・ロナウド、カカ、ジェラード、シャビ・アロンソ、ビジャ、シルバ又はF・トーレスという選手が名を連ねている。また、アスレティック・ビルバオのフェルナンド・ジョレンテも候補に挙がっているようだ。

 もう1チーム大きな動きを見せるのが経営危機に追い込まれているバレンシアだ。選手への給料未払いなど問題は山積みだが、多くのスペイン人トップクラスの選手を抱えることから大量放出は必須だ。

 その中でもシルバとビジャの移籍は濃厚と言われている。シルバにはセリエAユベントスが2500万ユーロ(約30億円)のオファーを出していると先日報じられたばかり。さらにビジャは多くのビッククラブが注目を集めているがマンチェスター・Cは4000万ユーロ(約48億円)を用意していると言われている。もしビジャが退団すればアルメリアのFWネグレドが代わりにバレンシアに入団する可能性が高い。

 バルサは今シーズンの出来を考えればチームの枢軸は変わりそうにないが、エトーがインテル又はチェルシーへ行った場合、アグエロ獲得という話も浮上している。また、ミスが連発し批判を浴びたGKバルデスの代わりとしてバジャドリーのアセンホの名前も挙がっている。また、シウビーニョとフレブの今シーズン限りの退団の話も出ている。

 来シーズンのリーガはこの3チームを軸に移籍市場が大きく動くと言われている。特にR・マドリーとバレンシアは復活が義務付けられていることから長期的なプランニングに沿った補強が重要だろう。

(スペイン通信)