バルセロナ戦(チェンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦)を翌日に控え、リヨンのエースストライカー、カリム・ベンゼマが23日付のル・パリジャン紙に大一番への意欲を語った。

 この試合はベンゼマにとって今シーズン最大の舞台となることは間違いない。将来のバルサ入りも噂される21歳の若者の一挙手一投足に世界中から注目が集まることになるが、本人は「責任を負うのは21歳でも25歳でも同じ。自分にかかる重圧や期待は気持ちいい。この感じは毎試合変わらない。どんな些細なことも結果としてモノを言うし、それを自覚しているからこそ自分の爆発力につながる」とプレッシャーよりも、この一戦を楽しみにしているようすが感じられる。

 今季リーガで圧倒的な攻撃力を誇るバルセロナについては、「バルサを相手にしたら必死で守るしかない。1点を与えれば、たちまち攻撃は加速して、2点目、3点目を失うことになる。堅い守りのシフトを維持する必要がある」と相手陣内でディフェンスに早いプレスを仕掛ける戦略が窺える。強豪を相手に挑戦者の立場で臨む気構えが、かえってチームの結束を高める可能性もある。「何かすごいことをやってのけないと。自分たちの頭の中では、一発ぶちかませる、という気でいる」と、少なくとも気後れはまったくないようだ。