今シーズン、マルセイユからプレミア・リーグのサンダーランドにレンタルで出されているジブリル・シセが22日、フランス日曜朝のサッカー番組「テレフット」(TF1局)に出演し、代表復帰の意欲を語った。

 これまでフランス代表として37試合に出場、9ゴールをあげているシセ。一時はドメネク監督のお気に入りと言われたが、ユーロ2008のメンバーには選ばれず、その直前のエクアドル戦(08年5月27日)を最後に招集を受けていない。

 昨季は2年目のマルセイユで16得点をあげたが、数字のわりにプレー内容に対する評価が思いのほか低かった。今季も開幕戦こそスタメンで出場したが、その後2試合はベンチスタート。「なぜ自分がベンチなのか理解できなかった。それで会長と監督に会いに行った」と新天地を求めた経緯を明らかにしている。

 サンダーランドに移ってからは、24試合に出場してチーム最多の9得点と活躍し、再び存在感を示しつつある。「フランス代表に戻りたい。それにはもっと活躍しないと。今季15点くらいとれれば、可能性は見えてくる」と自信回復も窺える。シーズン終了後にマルセイユに戻ることは考えていないようだ。サンダーランドが買い取りオプション(1200万ユーロ、およそ14億3000万円)を行使すれば「残る」と明言している。

 次のW杯まであと1年と数ヶ月。前回は主力の一員として期待されたものの、直前の親善試合で骨折し夢破れた。リーグ・アンでシーズン26得点の大暴れをしてから早くも5年、27歳になる。もともとテクニックよりはスピードと勢いで勝負する選手だけに、年齢的に見ても正念場を迎えているといっていい。