スペインで行われるダービーの前には両クラブの幹部が食事を一緒にするという習慣があるが、バルセロナダービー前はその“常識”が通用しない。ラジオ局“RAC1”に出演したバルサのラポルタ会長は、「バルサ側はいつもエスパニョール幹部を招待しているのだが・・」と言う。両クラブの関係が悪化したのは、バルサがエスパニョールにサビオラを売却しなかったことによる。これ以降、エスパニョールのリブレ会長は幹部の食事会を全て拒否してきた。

 両クラブというよりはリブレ会長がラポルタ会長を毛嫌いしている感が強いが、「もう何度もこのシチュエーションで構わないといったリブレ会長のコメントを聞いてきた。エスパニョールサポーターを満足させるために“アンチバルサ”を突き通している」とラポルタ会長はリブレ会長を批判している。

 両者の関係は貴賓席の様子を見れば一目瞭然。握手さえせずに両者席に着き、言葉を交わすことはほとんどない。明日の試合でももちろんその状況は続くが両チームの関係は会長が変わるまで良好になることはないだろう。

(スペイン通信)