14日のFA杯5回戦の対ワトフォード(2部)戦でチェルシーのニコラ・アネルカがハットトリックを記録し、チームを準々決勝進出に導いた。

 リーグ得点ランキングでは、2位のロビーニョ(マンチェスター・シティ)、C・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)に3点差をつけてトップ(14得点)をキープしているアネルカだが、ちょうど2ヶ月ぶりのゴールとなった。

 アネルカは翌日のレキップ紙に「ゴールはあげても、自分のプレーに満足していたわけじゃない。いいプレーができている感じがしなかった」と今シーズンの自分を厳しく振り返っている。

 アネルカは自分で満足のいくプレーについて、「僕はもっとゲームに参加したい。前線にひとりでいるのは好きじゃない」と語っている。14日の試合では、ウィルキンス監督代行がアネルカとドログバを揃えて先発で起用した。スコラーリ監督のときには、ほとんど実現しなかったコンビだ。

 アネルカはこの試合で「ディディエ(・ドログバ)が横にいることで、試合を変えることができた。この3得点は、僕らがいっしょに出てゴールをあげられるという証拠。自分はより自由にプレーできた」と手応えを感じているようす。チェルシーの再浮上は、この男がヒディンク新監督の下で「満足のいくプレー」をできるか否かが大きく影響しそうだ。