リーガ第23節、ベティスホームで0−2とリードされる苦しい展開だったが、エトーの2ゴールで追いつき2−2の引き分けに持ち込んだバルサ。今シーズンはボールを支配し数的優位を作りながら攻める華麗なフットボールに加え、勝負強さも兼ね備えている。

 グアルディオラ監督率いるバルサはこれでリーガ22試合負けなし。1973−74シーズンにマリヌス・ミチェルス監督時代の26試合負けなしのレコードまで4試合と迫った。第1節のヌマンシア戦に敗戦してからは、19勝3分け(対ラシン・サンタンデール、ヘタフェ、ベティス戦)と安定した強さを発揮している。

 ミチェルス監督時代のバルサにはクライフ、レシャック等を擁し、カンプ・ノウでR・マドリーに引き分け(0−0)以降、26試合負けなし(19勝7分け)の記録を残している。次節のバルセロナダービー対エスパニョール戦、続いてA・マドリー、A・ビルバオ、アルメリア戦で負けなければ26試合無敗という歴代記録と並ぶことになる。

 今シーズンは公式戦9試合で相手に先手を奪われながらも逆転勝利、又は引き分けに持ち込んでいるバルサ。先制しなければ負けてしまうという勢い任せのチームではないという証明だろう。CLや国王杯のような一発勝負の大会では勝負強さは欠かせない。今シーズンのバルサはまさに“本物”の強さと言って良いだろう。

(スペイン通信)