リーガ7連勝で必死にバルサに食らい付こうとしているR・マドリー。そんな中、すでに一人脱落者が出てしまったようだ。スペインのスポーツ紙ASは、冬の移籍マーケットでファン・ニステルローイの後継者としてアヤックスから獲得したフンテラールが、早くもR・マドリーから退団したがっていると伝えている。

 AS紙の調べによると、フンテラールはつい最近、「こんな状況耐えられない。CLにも登録されないし、リーガにも出場機会がない。フアンデ・ラモス監督は僕を信頼してくれていない。もうR・マドリーから出ていきたい。我慢できない」と側近に語っていたという。

 確かに2008年12月4日にR・マドリー入団以降、リーガ5試合出場でプレー時間はたったの151分。その内、スタメン出場は1試合だけと控え要員扱いだ。得点力アップを図っていたための選手獲得だったはずが、ベンチに座らすための選手獲得というのはあまりにも理解し難い。さらにCL登録問題でR・マドリーは“ラス”・ディアラを選んだためCL出場は不可能となっては文句も付けたい所だ。

 しかし、当の本人はオランダ代表合宿地に到着し、「退団したいなんて言ったことないよ。僕はR・マドリーで成功したいとしか考えていない。もっとプレーしたいとは思う。もちろん今の状況に満足はできない。でも我慢して自分にチャンスが来るのを待たなければいけない」とAS紙の報道を否定している。

 ヨーロッパのビッククラブが目を付けていたフンテラール。このままベンチを温めるだけの選手では当然ないはずだ。途中出場であろうとも、とにかく点を入れて早くフアンデ・ラモス監督の信頼を得たいところだ。このまま終わる選手ではないはずだ。

(スペイン通信)