スペイン国王杯準決勝第1レグ対マジョルカ戦。アンリの先制点をお膳立てしたのがボージャンだった。右サイドでボールを持ったボージャンは、アンリが入り込むタイミングを見計らって絶妙のセンタリング。アンリがフリーの状態で合わせられるピンポイントのセンタリングだった。

 今シーズンはアンリ、エトー、メッシの活躍でリーガではほとんど先発出場の機会が与えられていないが、国王杯ではベスト16対A・マドリー戦で1ゴール、ベスト8対エスパニョール戦でも2ゴールを挙げるなど若いエースがチームを引っ張っている。

 昨シーズンと比較しボージャンは、「昨シーズンはFWの交代では僕が出たりしていたけど、今シーズンはそういうプレッシャーはないね。まだ、リーガは5か月間残っている。別に不満はないよ」と語った。

 次の準決勝第2レグを乗り越えれば決勝戦が待っているが、「誰が出るかは監督が決めること。もし決勝戦もプレーできたら嬉しいね」と語る。グアルディオラ監督からは、「すごく大事にしてもらっている。信頼して使ってくれる」として、「自信を持ってプレーできているよ」とコメントを残した。

 リーガではベンチスタートでも国王杯でしっかり結果を残すボージャン。決勝戦に進出してもグアルディオラ監督は、ボージャンをアンリ、エトー、メッシの二人と組み合わせて使う可能性は大いにある。「もし1点取れば相手は4ゴール必要になる。2−0で折り返したのは良い結果」と言うボージャン。いよいよ国王杯決勝戦が見えてきた。

(スペイン通信)