宮崎哲弥 氏

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インターネットが普及した今の社会では「情報収集」こそがビジネスの優劣を決めるといっていい。
テレビや書籍で活躍中の評論家・宮崎哲弥氏もインターネットを活用した情報収集術で成功を勝ち取った一人だ。日経ビジネス Associe(アソシエ)誌において3回に渡って掲載された“プロが語る「私の情報収集術」”で宮崎哲弥氏は、その情報収集術を明かしてくれた。

今回は、宮崎氏の情報収集術から学び、これからのビジネスシーンを勝ち抜くために必要な次世代の情報収集術を考察してみよう。

宮崎哲弥氏の情報収集術 1:ネット情報がカギ!RSSリーダーを活用
情報収集の経路は大きくわけて二つ。取材などからの生情報とインターネットなどのメディア情報だ。取材情報に比べてインターネットの情報は膨大で専門性も高いが、いかに必要な情報を無駄なく収集するかが最大の課題となる。

そこで便利なのがRSSを利用した情報収集だ。RSSはサイトやブログが更新されると自動で更新情報が配信される。RSSをチェックしていれば必要な情報をいち早く手に入れることができるというわけだ。このRSSを効率よく収集するのに最適なのがRSSリーダーと呼ばれるツールで、宮崎氏もlivedoor Readerを日々活用して専門性の高い最新情報を入手している。


宮崎哲弥氏の情報収集術 2:速読術を支えるRSSリーダー的思考
宮崎哲弥氏の情報は取材やインターネットだけではない。豊富な知識を支える源は尋常でない読書量にもあった。宮崎氏は毎月200冊、実に1日6冊以上の本を読破するという速読術の持ち主でもあった。

宮崎氏の速読術の極意は意外にもシンプルな「読み返さない」というもので、最後まで一気に読み切って情報を収集する。気になる箇所や読み直したい箇ところは“付箋”をはってマーキングする。こうした情報のマーキングやクリッピングはRSSリーダーのようなツールの活用にも共通した手法でもある。宮崎氏はlivedoor Readerでもピンアイコンなどを使い、付箋のように情報をマーキングしながら効率よく情報を読み取っているのだ。

こうしたランダムな情報収集と管理は、RSSリーダーなどのWEBツールでは一般的な手法だ。宮崎氏も日ごろからインターネットやパソコンを利用することで慣れ親しみ速読術にもいかされているのだろう。


宮崎哲弥氏の情報収集術 3:整理をしないで情報を活用
ネットやRSSリーダーを駆使して情報収集する宮崎哲弥氏にも課題はあった。ネットに蓄えられた膨大な情報から、いかに“ノイズ”を除去するか、収集した膨大な情報をいかに整理するかという難題だ。RSSリーダーに何を登録するかでノイズ量は大きくかわる。また、せっかく重要な情報を収集しても整理に時間を使っては活用はできない。そこで整理を無理にしないで活用を優先することで、整理時間を短縮して効率よく活用を行っているという。

情報収集術では、いかに情報を使うかを忘れないことが重要だと説く宮崎氏だが、宮崎氏自身も今の情報収集術に満足しているわけでなく、さらに効率のよい方法を日夜模索していることも明らかにしている。


宮崎哲弥の情報収集術 特集
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