2007-08年シーズンのセリエA優勝決定は今週末の最終節へ持ち越しとなった。最終節での優勝決定は、6年ぶりのことになる。勝点82で首位のインテルに対して、2位ローマは勝点81。18日に、それぞれが残留のデッドライン上にいるパルマ(18位)とカターニャ(17位)と対戦する。

 最終節での逆転優勝はこれまでに4例ある。2000年のラツィオ、残りの3回はユベントスによるもの。1967年、1973年、そして“2002年5月5日”に劇的な逆転優勝を飾っている。

 6年前のその日、インテルのベンチを率いほぼ手中にしていた優勝を逃したのは、次の日曜に対戦するパルマの指揮官クーペルだった。よりによって何という運命の皮肉か。
 11日のフィオレンティーナ戦での敗戦を受け、パルマ上層部にクーペル解任の動きがにわかに起こり、12日夜になってクーペルは最終戦1試合を残して解任された。クーペルは「インテルがタイトルを逃すことになったら残念だが、私はパルマを救わなければならない」と語っていたが、パルマの命運はユースチームを率いていたアンドレア・マンツォ監督に委ねられることになった。

 現地ブックメーカーのスクデット獲得に対する最新オッズによると、インテル1.25倍、ローマ3.5倍となっている。それでも、伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』サイト上アンケートによると、ドラマを求めるファン心理もあってか、61%以上がローマの逆転優勝にかけている。