4日、アウェイでのオサスナ戦で1-2の逆転勝利を収め、2年連続31回目のリーガ優勝を果たしたレアル・マドリーは、試合後そのままファンの待つシベーレス広場へと向かった。一刻も早くファンの前で優勝を報告し、喜びを分かち合うために。

 試合終了後、夜11時過ぎ頃から続々とシベーレス広場に詰めかけ、チャンピオンの帰還を待ち構えるファンたち。選手たちと連覇の美酒に酔いしれるために深夜にも関わらず、その数は10万人以上にものぼった。そして、優勝を祝うフィエスタがクライマックスに達したのは深夜3時過ぎ。3時11分、恒例となっているキャプテン、ラウル・ゴンサレスが女神像に上り、レアル・マドリーとスペインの旗をその首に巻きつけた瞬間だった。

 ファン同様、優勝に沸く選手たちの多くは母国の国旗をまとい、優勝記念Tシャツを着る中、DFセルヒオ・ラモスが着ていたアントニオ・プエルタ(2008年8月25日、逝去)の写真とともに“siempre con nosotros(いつも僕たちとともに)”のメッセージが入ったTシャツが目を引いた。

 また、監督就任1年目にして初タイトルのシュスター監督も「素晴らしい。彼らは待ち、その彼らとともに優勝を祝えることに価値がある」とコメント。監督として初の凱旋に酔いしれていた。

 2007-08シーズンの優勝はレアル・マドリーに決まったが、リーガは未だ続いている。優勝決定後のホーム戦の相手はライバル、バルセロナ。レアル・マドリーにとって最高の雰囲気の中で行われることになるであろうこの試合、ファンの前でいい試合を見せたいところ。07-08チャンピオンは翌5日の18時から練習を再開する。

(スペイン通信)