ウェストハムのアラン・カービッシュリー監督は、3日のマンチェスター・ユナイテッド戦で故意に敗れるのではないかとの疑惑を全面的に否定。プレミアリーグの優勝争いについて、マンUとチェルシーのどちらが優勝しても祝福すると語っている。

 カービッシュリーに対する疑惑が浮上したきっかけは、このイングランド人監督が連載する新聞のコラムだ。「今シーズンのプレミアリーグでマンUがタイトルを逃すのは正しくないと感じる」とした発言を取り上げ、マンUとの直接対決を残すウェストハムが故意に敗れるのではないかとの憶測が走った。チェルシーのアブラム・グラント監督も、カービッシュリー監督のコメントを批判しており、3日の試合結果に大きな注目が集まっている。

 しかし、カービッシュリーは、マンUと対戦したここ3試合ですべて勝点を獲得している事実を挙げ、試合で故意に負けるようなことはあり得ないと断言。チェルシーが優勝した場合でも、マンUと同じように祝福すると語っている。

「どちらのチームが優勝したとしても、同じように祝福するまでだ。彼らはどちらも優勝に値するのだからね。私がマンUのためにわざと負けるなどというのは本当に馬鹿げたことだ。もし私がマンUに肩入れしているのであれば、ここ3試合で我々が彼らから勝利を収めるようなことが何故起こるんだ? いつも通り全力で戦うまでだ」

 大詰めを迎えたプレミアリーグのタイトル争いで、思わぬ形で主役に躍り出たカービッシュリー。自身に降りかかった疑惑については完全否定したものの、格上マンUとの試合を前に、負ければ疑惑が再浮上するという難しい立場に立たされてしまったことだけは間違いなさそうだ。