【高市首相】平和祈念式典に就任後初参列「非核三原則を巡る発言」に被爆者から批判の声相次ぐ《長崎》
平和祈念式典に高市総理が去年10月の就任後、初めて参列しました。
核兵器を巡る閣僚の発言などに批判が集まる中、被爆地・長崎で語ったことは。
(司会)
「内閣総理大臣 高市早苗様」
(参列者)
「平和憲法を守れ!」
参列者から声が投げかけられる中、平和祈念式典のあいさつに臨んだ高市総理。
(高市首相)
「我が国は、『非核三原則』を堅持しており、『長崎を最後の被爆地に』という誓いの下、『唯一の戦争被爆国』の使命として、『核兵器のない世界』の実現に向けた現実的かつ実践的な取り組みを推進しています」
注目された非核三原則についての発言は、広島の式典と同じく現状の説明をするにとどめました。
式典後、声を上げた男性がNIBの取材に応じました。
(声を上げた男性)
「いま本当に平和憲法の危機。非核三原則の動き、もちろんそれもあるし、安保3文書の改定も予定されている。それから防衛費の増額。戦争への道を突っ走っている」
高市総理は午後には被爆者団体の代表らと面会し、核兵器禁止条約への署名・批准などを求める要望書を受け取りました。
(高市首相)
「原子爆弾の悲惨な体験を世代と国境を越えて伝えていく。この取り組みを真剣にやらせていただく」
その面会には、国が定める被爆地域の外で原爆にあった被爆体験者の団体が3年連続で出席。
発言の時間はありませんでしたが、総理が退席する際、訴えかける場面も。
( 第二次全国被爆体験者協議会 岩永 千代子会長)
「(広島で認められた)84人と同じように被爆者と認めてほしいと言ったら、黙って聞いていた。どこか(心の)隅に届いていると理解したい」
また、要望に対する回答には進展が見られず、非核三原則を巡る発言に被爆者から批判の声が相次ぎました。
(県被爆者手帳友の会 朝長 万左男 会長)
「非核三原則を今後も堅持するという、首相としての意志が決まっていないという感じを受けた」
(県平和運動センター被爆連 川副 忠子会長)
「今までの彼女の発言では、先々は変えていこうという思いが出ている。本音が出ていないと思う。表面だけできょうの話が進んだのではないか」
面会後の記者会見で、高市総理は11月に開かれる核兵器禁止条約の再検討会議へのオブザーバー参加を含めた対応について「国際社会の動向や、わが国周辺の地域情勢を見極めながら、何が真に効果的かという観点から検討する」と慎重な姿勢を示しました。
