8月20(木)午前2:55〜放送 /BS日テレ 8月29日(土)午前7:00〜

◆8月放送プログラム
ショスタコーヴィチ作曲 チェロ協奏曲第1番
ルディ・シュテファン作曲 交響的楽章(日本初演)から
指揮=セバスティアン・ヴァイグレ
チェロ=ダニエル・ミュラー=ショット
2026年7月14日 サントリーホール

粗品とチェリスト・ダニエル・ミュラー=ショットさんとの対談もお楽しみに!
◆音楽監修 新井鷗子の演奏レビュー
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲
驚異的なテクニック、低音から高音までムラなく伸びる音。ダニエル・ミュラー=ショットは、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番の各楽章のキャラクターを実に表情豊かに響かせた。ソリストとの丁々発止の掛け合いに応える読響も見事。
特に第2楽章では、独奏チェロが歌う哀切なメロディに官能的にまとわりついてくるヴィオラとの旋律の交わりがすばらしかった。
ルディ・シュテファン:交響的楽章
第一次大戦中28歳で戦死したドイツの作曲家シュテファンによる「交響的楽章」日本初演。22歳で書かれたこの作品は、20世紀の様々な音楽語法をいろいろ実験しているかのようで、ドビュッシーやマーラーなどの響きがあちこちから聴こえる。
最後は希望と憧れに満ちて終わる野心的作品に、彼がもっと生きていたら、と思う。
◆演奏者

セバスティアン・ヴァイグレ(指揮)
1961年ベルリン生まれ。82年にベルリン国立歌劇場管の首席ホルン奏者となった後、巨匠バレンボイムの勧めで指揮者へ転身。2003年には、ドイツのオペラ雑誌『オーパンヴェルト』の「年間最優秀指揮者」に選ばれ注目を浴び、04年から09年までリセウ大劇場の音楽総監督を務めた。08年から23年夏までフランクフルト歌劇場の音楽総監督を務め、在任期間中には同歌劇場管が『オーパンヴェルト』誌の「年間最優秀オーケストラ」に、同歌劇場が「年間最優秀歌劇場」に度々輝くなど、その手腕は高く評価された。
読響には16年8月に初登場し、19年に第10代常任指揮者就任。24年には読響の欧州ツアーを成功に導き、25年3月には読響と〈ヴォツェック〉を披露し絶賛された。
近年もメトロポリタン歌劇場で〈ボリス・ゴドゥノフ〉、ウィーン国立歌劇場で〈サロメ〉、バイエルン国立歌劇場で〈影のない女〉〈パルジファル〉を指揮するなど国際的な活躍を続ける。23年7月には、フランクフルト歌劇場の音楽総監督としての最後の公演でルディ・シュテファン〈最初の人類〉を振り、大きな話題を呼んだ。
これまでにバイロイト音楽祭、ザルツブルク音楽祭のほか、ベルリン国立歌劇場、英国ロイヤル・オペラなどに客演。昨年3月にはベルリン・フィルにデビューしたほか、バイエルン放送響、ウィーン響、フランクフルト放送響などの一流楽団と共演を重ねている。

ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)
1976年ドイツのミュンヘン生まれ。H.シフ、S.イッサーリスらに師事。若くして頭角を現し、これまでにベルリン・フィル、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ニューヨーク・フィル、ボストン響、クリーヴランド管、シカゴ響など世界の名門楽団と共演。
近年はA.パッパーノ指揮、ロンドン響と共演したほか、カーネギーホールで演奏するなど活躍を続ける。バロックから現代までの幅広いレパートリーに加え、自身による編曲や現代作曲家とのコラボレーションなど、チェロのレパートリーの拡充にも取り組む。
使用楽器は1727年マッテオ・ゴフリラー作「エクス・シャピロ」。
読響には2015年の初共演に続き2度目の登場。
