【独自・防カメ動画】野生の“トビ”が歩行者ら襲い食べ物奪取にけがも…夏の観光シーズン前に伊豆の国市は困惑(静岡)
これは、人が持つ食べ物を奪い取ろうとするトビの姿です。伊豆の国市では、5月ぐらいから、観光客などにトビが襲い掛かり、中にはけがをする人も出るなど、問題となっています。本格的な観光シーズンを前に危険なトビに困惑する現地を取材しました。
これは伊豆長岡駅の近くに設置された防犯カメラの映像です。
撮影されのは6月16日、画面中央の上空から何かが急降下してきて歩行者の背後から、食べ物を奪い取ろうとしました。
この歩行者を襲う犯人は翼を広げると1.5mほどにもなる猛禽類のトビです。
伊豆長岡駅周辺では、5月から、トビが上空から急降下して歩行者が手にする食べ物を奪い去る事案が相次いでいるというのです。
その状況を確認するため、23日、実際に現場へ行ってみると…
(伊藤 薫平 アナウンサー)
「あ~出た出た、今現れました、再びトビが伊豆長岡駅の方面に向かっています。すごいスピード高速で上空を飛んで駅の方へ行きました」
突然、取材班の前に猛スピードで飛ぶ大きなトビが姿を現しました。
飛んで行った方向へ行ってみると…。
(伊藤 薫平 アナウンサー)
「伊豆長岡駅のすぐそばです、あちらのマンション自らの居城の上に立つようにしてアンテナの付近にトビがいます」
カメラが捉えたのは、鋭いツメを持ちカラスよりも一回り大きいトビの姿。まるで獲物を見定めるように周囲の様子をうかがっていました。
さらに取材を続けていると…。
(伊藤 薫平 アナウンサー)
「あ~鳴きました。独特のトビの鳴き声、再び午後の伊豆長岡駅前に響きました。もう1羽。あれあれ、もう1羽来た。(カメラ)もう1羽いるいるいる。あれ…午前中は1羽だけだったんですが、もう一羽近づいてきました。きょう初めて2羽が駅前に集まってきています」
なんと、伊豆長岡駅前のトビは少なくとも2羽いることが確認できました。
人の食べ物を奪うトビ。いったいどんな特徴がある鳥なのでしょうか?
掛川花鳥園の猛禽類の担当者に特徴を聞いてみると…
(掛川花鳥園 猛禽類担当 片岡 武尊さん)
「野生動物自体が基本的には臆病だと思っていただきたい、そこで生活していくうちに人間がいても平気だという事を覚える、「(エサを取れると)1度経験をすると、成功経験ができると楽に取れるパターンを選んでしまうので。例えば油断している人間の手元からご飯を取っていくのはよくするじゃないかなと思います」
今回の防犯カメラ映像を見てもらうと…。
(掛川花鳥園 猛禽類担当 片岡 武尊さん)
「わざわざ後ろから取に行っていますね。やっぱり死角から狙っているのかなという印象はありますね。居着いている理由としてはエサが簡単に取れてしまうからだと思う」
観光客も多く利用する駅周辺に現れたトビ。地元の住民はどのように思っているのでしょうか?
(伊豆の国市民)
「別にいる分にはいいんですけど、なんか子どもたちの近くに来ると怖いなと思います」
(タクシー運転手)
「タクシーの運転手がハンバーガーを食べていて(トビに)持っていかれた」
(タクシー運転手)
「けっこうソフトクリームをやられたり千歳橋周辺も(トビが)いるみたいで、女の子がソフトクリームやクレープを持っていると上からドンっと」
実は、防犯カメラに映っていた場所以外でもトビによる被害があるようなのです。
先ほどの男性が話していたクレープを販売している店に行くと、店内には、いたるところに、食べ歩きをする人に対しトビに注意を促す張り紙が貼られていました。
【For・tu・na 片桐 政江さん】
「4月の終わりぐらいから、出始めて背後からとられたという人がチラチラ出始めて、最近ちょっと多いかなと…。昔はいなかったのでこんな所にも出るんだと思ってびっくりしちゃって」
旅行客が多く訪れる伊豆の国市では食べ歩きも醍醐味の一つ。しかし、店では今、なるべく控えるように呼びかけているといいます
【For・tu・na 片桐 政江さん】
「(外で)食べない方がいですと言って、持って帰ってくださいか、隣に空きスペースがあるので、そこで食べてください、車にすぐ乗る方ならいいけど、すぐ食べる方には特に注意を呼びかけるようにしています」
トビは上空から急降下して食べ物を奪い取ろうとするため、中にはけがをする人も。
この映像の時には、一番後ろを歩いている男性にトビが接触し、男性は、顔にけがをして出血したということです。
この防犯カメラを設置しているヘアーサロンの店員に当時の話を聞いてみると…
(伊藤 薫平 アナウンサー)
トビに傷つけられた観光客の方はどうなったんですか?」
(ヘアーサロン ナカムラ 中村 真也さん)
「手当して旅館に帰ってから病院に行くかどうか決めると言っていた」
(伊藤 薫平 アナウンサー)
「傷がついた場所はどこでした」
(ヘアーサロン ナカムラ 中村 真也さん)
「(口)この辺ですよね」
(伊藤 薫平 アナウンサー)
「口の付近だと色々心配じゃないですか」
(ヘアーサロン ナカムラ 中村 真也さん)
「そうですよね、破傷風とかそういうのが、ありますし、自然の物だからどういう菌を持っているかわからないので、なるべく病院に行ってくださいということは言いましたけど、傷の大きさに関わらず…」
今回、観光客がけがをした現場を案内してもらうと…。
(ヘアーサロン ナカムラ 中村 真也さん)
「子どもたちが物を食べて歩いていたところを、マンションから飛んできて後ろからですよ来て(食べ物を)取られた」
(伊藤 薫平 アナウンサー)
「その時の映像を見てどう感じました」
(ヘアーサロン ナカムラ 中村 真也さん)
「ほんと恐怖しかないですよ。子供たちは(何が起きたか)全然わかってなかったですし…、せっかく来てもらってるのに、そういう被害に遭うとか、実際に男の人で『もう伊豆の国市いやだ』って言っていた人もいたので、観光地の悪いイメージにもつながったらいやだなと思って」
5月から増え始めた駅周辺でのトビによる被害。もうすぐ夏の本格的な観光シーズですが、伊豆の国市では、何か対策をしているのでしょうか?
(伊豆の国市 観光課 土屋 勝彦 課長)
「(観光に)マイナスになってしまうものですから、まずは観光客の方々の安全安心という中で…。伊豆長岡の駅前に観光案内所があります、そちらにポスターというか掲示をさせてもらって観光客の人に注意喚起ということをさせてもらっている」
ポスターは今週22日・月曜日から掲示しているということですが、捕獲など、さらに踏み込んだ対策は出来ないのでしょうか。
(伊豆の国市 観光課 土屋 勝彦 課長)
「有害鳥獣ではないものですから、むやみに捕獲をしたりすることは出来ないものですからね、なので、私たちはトビと共存ではないんですけども、ともかくお客さんの安全第一。対策というところについてはとにかく一歩、ここでチラシとポスターという対策をしているところです」
