玄米パワーを身につける! ナノ粒子化で吸収性が劇的向上【米ぬか&胚芽の健康効果・後編】
玄米が体にいいのはよく知られている。特に玄米の中の米ぬかや胚芽に健康効果があるのだが、白米にすると精米の過程で失われてしまう。しかし玄米は食べにくいとして敬遠する人も多い。玄米胚芽成分を抽出したサプリを作っているバイオベンチャーに、米ぬか、胚芽成分の摂取法について聞いた。
【吸収の良くないガンマオリザノールをナノ粒子に】
米ぬかと胚芽に含まれるガンマオリザノールはコレステロールを低下させ、内分泌系や自律神経系の働きを助けてくれる。中高年には、うってつけの健康効果があるのだが、白米には含まれていない。しかし玄米は食べにくいとして敬遠する人も多い。
それならガンマオリザノール成分だけをサプリの形で摂取すればいいのでは、と考えるかもしれない。だが、実はガンマオリザノールは水に溶けないという致命的な難点がある。水に溶けないため腸管からの吸収性が極めて悪く、ガンマオリザノールの効果を得るためには大量に摂取しなければならないというデメリットがあった。
そこでガンマオリザノールを多く含む玄米胚芽成分の腸管からの吸収性を高める技術を開発したのがバイオベンチャーのSENTAN Pharma(福岡市博多区)だ。吸収性を高めるためにナノテクを活用した。
同社の永井朋子社長によれば「ガンマオリザノールをナノ粒子化する共同研究に琉球大学と取り組んだ結果、ナノ粒子にしたガンマオリザノールは水に溶けるようになり、吸収性は劇的に向上しました」という。ナノ粒子化したガンマオリザノールは、従来のわずか1000分の1の量で有効性が得られることが実証されている。
【医薬品に使われていた技術をサプリにも】
ちなみに、ナノ粒子を製造するには素材を粉砕する方法もあるが、粒子の大きさにバラツキが出てしまう。そこでナノ化する成分を有機溶媒に溶かした状態から、反応釜で晶析反応を利用してナノ粒子を作るビルドアップ法という製法が一般的だ。しかしビルドアップ法は大量生産が困難なため、かつてはナノ粒子は高価なものになってしまっていた。そのため一般的には、医薬品には使われるが食品やサプリには使われていなかった。
しかし同社では、反応釜ではなくマイクロリアクターによってナノ粒子を作り、大幅にコストを低減して大量生産を可能にした。この技術によって、医薬品だけでなく比較的に低い原価が求められるサプリ素材にもナノ粒子の用途を広げたのだ。そこで同社が開発したのが「玄米フーディクル」だ。「おいしくないとか硬いとか言われてしまう玄米を毎日食べるのは難しいですが、ナノ化技術によって玄米胚芽成分(ガンマオリザノール)の吸収率が劇的に向上しました。PRになってしまいますが、玄米フーディクルによって毎日ムリなく玄米の成分を取り続けることができるようになっています」と永井社長は言う。ちなみに玄米フーディクルは、顆粒状と錠剤の2タイプがあり、どちらも同社直販サイトで販売している。生活習慣病対策をお考えの中高年は、玄米パワーを一度試してみてもいいかもしれない。
