「ビッグプレーヤーでも最初から出られない」三竿健斗も熾烈な争いを歓迎。鹿島6連勝の原動力となっているボランチ陣の充実ぶり
川崎はご存じの通り、ACLエリートで準優勝という結果を残したばかり。現地5月3日に行なわれたアル・アハリとのファイナルを終えて帰国し、新たな一歩を踏み出そうとしていた。
つまり、鹿島にとっては難敵以外の何物でもなかった。
案の定、序盤にセットプレーから失点する厳しいスタートを強いられた。その後もボールを保持しながらパスミスを拾われ、カウンターを食らう形が続き、前半だけでCKを11本も与えてしまう。
「前半はコンパクトさに欠けて、守備の部分であまり球際の局面を作り出せなかったのと、相手の攻め残りの管理っていうところで、攻めた後のセカンド(ボール)を拾われて、そこからスピードのある選手に持っていかれて、どんどん展開がオープンになっていった印象です」と、ボランチで先発した三竿健斗は冷静に分析した。
それでも粘った末に、前半アディショナルタイムに売り出し中の22歳ボランチ舩橋佑の見事なシュートがネットを突き刺し、1-1に追いつくことに成功。「最後のあのゴールが入ったのが大きかった」と、三竿も舩橋の一撃を称賛していた。
その三竿が後半に下がって知念慶が出場。鬼木監督としては中盤の守備強度を引き上げ、ボール奪取の回数を増やし、主導権を握る形に持ち込みたかったのだろう。それが奏功し、65分に待望の2点目が生まれる。右サイドのチャヴリッチから知念を経由し、鈴木優磨が相手の背後に大きく展開。そこに飛び出したのが交代出場したばかりの田川享介だった。背番号11が左足を振り抜き、ゴール左に流し込む。これが決勝弾となり、鹿島は6連勝を達成。勝点を34に伸ばした。
この6試合を改めて振り返ると、鬼木監督は毎試合のようにボランチの組み合わせを変えている。岡山戦と続く名古屋戦は柴崎岳・知念のコンビが先発し、大型連休の過密日程も踏まえながら、横浜FC戦では三竿・舩橋にスイッチ。次の町田戦でも三竿を連続スタメンに抜擢し、柴崎とコンビを組ませる。さらに福岡戦は経験豊富な2人を休ませるべく知念・舩橋のコンビで行き、川崎戦は舩橋・三竿だった。
