各党首の最終遊説予定

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 衆院選の選挙戦最終日の26日、各党の党首らは午前から街頭に立ち有権者に支持を訴えた。

 石破首相(自民党総裁)は同日夜、東京都江東区で最後の演説に臨み、立憲民主党の野田代表も同板橋区で最後のマイクを握る。

 首相はこの日午前、防衛省内で開かれた自衛隊の殉職隊員追悼式に参加した。

 与党の苦戦を受け、首相は選挙戦終盤、「極めて厳しい情勢で、与党で過半数を取れるか取れないかの瀬戸際だ」などと危機感をあらわにしてきた。午後からは都内計7か所で演説してテコ入れを図り、最後の演説場所には、新人候補が野党候補らと接戦を繰り広げる東京15区を選んだ。

 立民の野田代表は、能登半島地震や豪雨の被災地から遊説を始めた。石川県輪島市で午前9時過ぎにマイクを握ると、土砂災害や道路の通行止めが続く状況に触れ「政権を取らせていただいたら、1か月で復旧復興のための補正予算を作る」と強調した。午後には都内の激戦区に入り、政権交代の必要性を訴える。

 日本維新の会の藤田幹事長は和歌山市で街頭に立った。自民の政治資金問題を批判し、「自公政権に鉄ついを食らわせ、新しい政治構造を作ることが必要だ」と訴えた。馬場代表は終日、地盤とする関西を回り、支持固めを図る。

 公明党の石井代表は「野党が政権を取れば日本の政治は大混乱に陥る」と自公連立政権継続の必要性を呼びかけてきた。最終日は激戦の北海道10区で公明候補の応援に全力を挙げる。

 共産党の田村委員長は「政治とカネ」問題の批判を強めており、都内の駅などで遊説を重ね、JR新宿駅で演説を締めくくる。国民民主党の玉木代表は「手取りを増やす」と主張しており、福岡や大阪などの都市部を回り、JR東京駅で最後の訴えに臨む。