[ソウル 23日 ロイター] - 韓国の情報機関、国家情報院は、北朝鮮がロシアのウクライナ侵攻を支援するため、ロシアに3000人の兵士を派遣したとの見方を示した。情報院の説明を受けた複数の韓国議員が23日明らかにした。

情報院は今月18日、北朝鮮が約1500人の兵士を船でロシアに派遣したと指摘していた。

複数の議員が記者団に明らかにしたところによると、北朝鮮は合計で1万人前後の派兵を約束しており、12月までに配置が完了する見通し。

ロシア、北朝鮮両国は北朝鮮兵が戦場に向かうとの報道を否定している。

ウクライナのゼレンスキー大統領は22日、同盟国に対し、北朝鮮がロシアのウクライナ侵攻に関与している証拠に背を向けることなく対応するよう求めた。

米国のウッド国連代理大使は21日の国連安全保障理事会で、北朝鮮が対ウクライナの戦闘に加勢するためロシアに兵士を派遣しているとの情報について「危険かつ極めて憂慮すべき動向」であり、事実であれば「北朝鮮とロシアの軍事関係が深化しているのは明白だ」と警戒感を示した。