引退会見を行った梶谷隆幸

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 巨人の梶谷隆幸外野手(36)が23日、都内で引退会見に出席。18年間のキャリアに幕を下ろした。

 梶谷は「昨日、球団の方に今年限りで引退する報告をいたしました。今年限りということで腹を決めて決断いたしました」と明かすと、「あっという間だったなという18年でしたけど、本当に周りの方々に支えられて今日こういう日を迎えることができて、本当に幸せ者だなと感じてます。今まで僕を支えてくださった全ての方々に感謝申し上げます」と晴れ晴れとした表情で感謝を伝えた。

 20年オフにDeNAからFAで巨人に移籍。新天地でも活躍を目指したが、古傷である左ヒザ痛に悩まされた。「もうとにかく体がついていかないというところのみで決断をしました。寂しい気持ちはずっとありましたけど、決めてからは引き際かなと思った」と淡々と語った。

 今季は3月29日の開幕・阪神戦(東京ドーム)に「3番・右翼」で出場。好守と1号弾でチームの勝利に貢献したが4月2日に左ヒザ痛が再発。5月に再昇格も同じ箇所を痛めて長いファーム生活となった。CS前には一軍練習に参加したものの、試合に出られるレベルにはついに戻らなかった。

 今後について球団から指導者の提案もあったというが、「一度ちょっと野球を離れたいなという思いがありまして。これから自分がどういう思いでこう何がしたいかとか、どういうものに向かっていきたいかっていうのを真剣に考えて、次の人生に向かっていきたい」と球界から一度、距離を置くという。

 花束贈呈では同じ88年組の坂本が登壇。さらに菅野、小林、長野、大城卓ら総勢10人の同僚がサプライズ登場し背番号13の門出を祝った。ケガと戦った18年間の野球人生にピリオドが打たれた。