引退会見に思いを語る梶谷隆幸(カメラ・宮崎 亮太)

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 巨人・梶谷隆幸外野手が23日、都内のホテルで会見を行い、今季限りで現役引退することを表明した。

 左膝の状態が思わしくなく、「少し前にはもう決心は固めていまして、寂しい気持ちはずっとありました。引き際かなと思いましたので、ちょと早めに決断していました」と明かした。阿部監督に報告した際には「『限界か、カジ』と言われまして、心中察していらっしゃるんだなと愛情を感じましたね」と話した。

 今季は開幕を1軍で迎え、開幕戦の3月29日・阪神戦(東京ドーム)には「3番・右翼」で出場。3回1死一、二塁で森下の右中間への飛球をダイビングキャッチしてチームを救うと、打っては1号2ランをマークし、勝利に大きく貢献していた。しかし4月2日の中日戦前に古傷の左膝痛を再発して出場選手登録抹消。5月6日の同戦前にも同箇所を痛めていた。

 開星高から06年高校生ドラフト3巡目で横浜(現DeNA)に入団。14年に初めて規定打席に到達すると、39盗塁で盗塁王を獲得した。20年オフに巨人にFA加入。通算1064試合に出場し打率2割7分、126本塁打、441打点を記録していた。

 ◆梶谷 隆幸(かじたに・たかゆき)1988年8月28日、島根・松江市生まれ。36歳。開星高から2006年高校生ドラフト3巡目で横浜(現DeNA)入団。外野手に転向した14年に初めて規定打席到達し、39盗塁で盗塁王。20年オフにFAで巨人入り。通算1064試合で打率2割7分、126本塁打、441打点。180センチ、90キロ。右投左打。