バーミンガムで躍動する岩田。(C)Getty Images

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 国内で最高とも表彰された選手だけに、3部チームへの移籍に驚いた人も少なくなかっただろう。

 2022年に横浜F・マリノスのJ1優勝に貢献し、年間最優秀選手に選ばれた岩田智輝は、この夏にセルティックからリーグ1(イングランド3部)のバーミンガムシティに移籍した。

 J1で頂点に立ってからスコットランドに渡った岩田は、2022-23シーズン後半戦にセルティックで公式戦18試合に出場。だが、フルシーズンを過ごした昨季は、アンジェ・ポステコグルーが退任し、後を継いだブレンダン・ロジャーズ監督の下で、期待された飛躍を遂げるには至らなかった。

 出場機会を求めて移籍した岩田が選んだのは、チャンピオンシップ(イングランド2部)でもない、3部のバーミンガムシティだった。だが、リーグデビュー戦でいきなりゴールを決め、さらに2試合連続でネットを揺らすなど、加入直後から活躍して脚光を浴びている。
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 10月19日に行われた第12節リンカーンシティ戦でも、フル出場した岩田に元選手で現在評論家のマーク・ホーンが感銘を受けたようだ。X(旧ツイッター)で「面白い試合だった。肉体的にも技術的にも本当に良かった試合だ」とゲームを称賛しつつ、バーミンガムと岩田に賛辞を寄せた。

「サッカーは小さなことで決まるときもある。だが、バーミンガムはこれまで見てきたなかでリーグ1最高のチームかもしれない。トモキ・イワタ…彼がリーグ1でプレーしているなんて。一流だ」

 バーミンガムは11試合を消化してリーグ首位に立っている。第13節のボルトン戦(2−0)でもネットを揺らした岩田はチームの昇格に貢献し、自らもトップリーグに返り咲くことを目ざしているはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部