フリー打撃する石原(撮影・市尻達拡)

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 広島・石原貴規捕手(26)が22日、テレビ画面越しに“勝てる捕手”の極意を吸収していく考えを明かした。22年から毎年1月にソフトバンク・甲斐との合同自主トレに参加しており、“師匠”は26日に開幕する日本シリーズに出場予定。マツダスタジアムでの秋季練習に参加した石原は「リード、動き、投手に声をかけるタイミング。全部見られるわけじゃないけど、勉強できれば」とテレビ中継を通して得られるヒントを成長の一助にしていく。

 球界を代表する司令塔の所作、配球、視野の広さは捕手として大切な要素が凝縮されている。「勉強できるところは多分にある」と、自らに還元しながら手に汗握る戦いをチェックする構えだ。

 石原自身、今季は30試合でスタメンマスクをかぶり、チームの勝敗は11勝19敗と黒星が先行。「先に点を取られたのと、僅差の試合で負けることが多かった。そういう試合で勝ち切れるのがいい捕手だと思うし、投手に対して申し訳ないというか、もっと違うやりようがあったのかなと。来年に生かしていきたい」と試合の中でしか得られなかった経験を糧にする。

 秋季練習、秋季キャンプでは守備面での向上も目指す。「(捕球では)左投手のクロスの球が苦手。ウチも左投手が多くなってきているので第一の課題だと思う。送球も安定して投げられるように」。グラウンドでの技術向上と並行しながら甲斐の動きにも目を凝らし、レベルアップを図る。