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  俳優の磯村勇斗(32)が22日放送のTOKYO FM「THE TRAD」(月〜木曜後3・00)に出演。現在公開中の主演映画「若き見知らぬ者たち」について語った。

 一家を養うためにヤングケアラーとなって昼夜も働く青年・彩人(磯村)が主人公。弟・壮平(福山翔大)もアルバイトをしながら総合格闘技の選手を続ける人間ドラマだ。

 作品を通してシリアスなシーンが非常に多かったと話すも「ちょっとハプニングもあって…」と“事件”について語りだした。

 「恋人の日向(岸井ゆきの)が“いただきます”をする前に箸をキッチンに取りに行ってくれるシーンがあるんですけど、テイク1のときに日向が弟・壮平の箸を持ってくるのを忘れちゃって。長回しワンカットだから、壮平が箸がないままずっとあたふたしてるんですよ。手でずっとブロッコリーと鶏のささみを食べてたんです。でも僕らも黙々と、シリアスだからずっと食べてるんですけど、それに気づかなくて」とまさかの事態を説明。「オッケーってなったんですけど、壮平が“ちょっと待ってください、僕、箸ありません!”って言って。そこで1回大爆笑になった。ほほ笑ましいシーンになった」と話し、緊張感で満たされていた現場が和んだと振り返った。

 「それが僕らの救いだったというか。母親がああいうふうになってない状態だったら、こういうふうに笑い合うこともあったのかなとか。そういう二面性も見れたシーンでもあった」と作品の見どころの一つになったのだと明かした。