スポニチ

写真拡大

 ◇セCSファイナルステージ第6戦 巨人―DeNA(2024年10月21日 東京D)

 巨人が初回にノーヒットで先制した。

 開幕3連敗から2連勝し、優勝チームにあらかじめ与えられたアドバンテージ1勝を含めて3勝3敗のタイとして逆王手。巨人は引き分けでも4年ぶりの日本シリーズ進出が決まる一戦で初回から試合が動いた。

 初戦から中4日で先発マウンドに上がった戸郷が初回を3者凡退で立ち上がると、その裏だった。

 3試合ぶりに1番起用された39歳の長野が8球粘って四球で出塁すると、2番・門脇は初球で犠打を決め、1死二塁。3番・丸が遊飛に倒れて2死となったが、4番・岡本和に打順が回った。

 だが、ここでDeNAベンチは初回にも関わらず、いきなり申告敬遠。岡本和は18日の第3戦で2回に先制アーチを放ったあと、3回の第2打席と8回の第4打席でも申告敬遠されており、8回には巨人ファンから盛大なブーイングが降り注いだが、この日もスタンドがいきなりざわついた。

 それでも、この敬遠で2死一、二塁とチャンス拡大。続けて打席に入った5番・ヘルナンデスが相手先発左腕・ケイの2球目を叩いた打球は三遊間へのボテボテのゴロとなった。

 これを処理したDeNAの遊撃・森敬が一塁へ悪送球。ヘルナンデスが全力疾走で一塁ベースを駆け抜けると、その間に二走・長野が一気にホームインを果たし、巨人はノーヒットでの先制劇となった。