米大統領選、予測市場でトランプ氏勝利に外国人が巨額賭け金

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Michelle Conlin

[ニューヨーク 18日 ロイター] - ブロックチェーンベースの予測市場「ポリマーケット」で、今年の米大統領選で共和党候補トランプ前大統領の勝利に多額の賭け金を投じ、オンライン上で話題となっている4つのアカウントの所有者について、関係者は18日、米国人でない人物だと明らかにした。

世論調査をみれば、大統領選はトランプ氏と民主党候補のハリス副大統領の大接戦となりそうだ。しかし、ポリマーケットで見込まれる確率は異なっており、ハリス氏40%に対して、トランプ氏が60%の勝率で大きく先行している。

関係者によると、総額3000万ドル以上の賭けをした4つのアカウントによって大統領選を巡る取引が動かされている。政治専門家やソーシャルメディアのユーザーは、特定の著名米国人がこの動きの背後にいるのではないかと疑問を呈してきた。

しかし、ポリマーケットは米国人が米国の選挙で賭けをすることを許可していない。関係者も、ポリマーケットのユーザーは国際的な存在だと認めており、ポリマーケットは全てのトレーダーを認証し、どの国からアクセスしているかを分かりにくくすることを目的としたVPN経由でのログインをさせないようにしている。ロイターは、4つのアカウントが、単独のトレーダーか複数なのかは特定できなかった。

ポリマーケットは、この賭けの規模と影響を考慮し、外部の専門家と連携して、この動きを調査している。ポリマーケット上のトランプ氏に対する3000万ドルの賭け金は、大統領選に関連するこのプラットフォーム上の取引量の約1%に相当する。

米国人は、オンラインで米国の選挙に賭けることを厳しく規制されている。