ヒルサイズ超えのビックジャンプに成功し、笑顔の葛西(右)

写真拡大

 「ノルディックスキー・ジャンプ・全日本選手権」(20日、白馬ジャンプ競技場)

 男子ラージヒル(ヒルサイズ=HS134メートル)決勝が行われ、葛西紀明(52)=土屋ホーム=は136・5メートル、131・5メートルの合計267・0点で4位だった。北京五輪銀メダルの小林陵侑(チームROY)が、合計282・7点で優勝した。

 レジェンドが会場を沸かせた。1本目からヒルサイズ(134メートル)超えの飛躍を見せると、2本目も130メートル超えのビッグジャンプ。「世界トップの小林陵侑と、どれくらいの差があるかなと思ってジャンプしたが、だんだん詰まってきているのが見えた。こういう風に飛べるようになってきたらめちゃくちゃく面白い」と、充実感を漂わせた。

 ただ目標としていたワールドカップ(W杯)のメンバー入りはかなわなかった。今後は下部のコンチネンタル杯を転戦することとなる。「本当はW杯から回りたい気持ちはありましたけど、しょうがない」と悔しさをもらいつつ、「ここからはい上がっていきたい。ワールドポイントを重ねて、世界選手権も少し見えてきた。世界選手権、そして再来年のミラノ五輪につなげていけたら」と意気込んだ。