3回、ソロ本塁打を放つ日本ハムの伏見=18日、みずほPayPay

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 反撃ののろしを上げる一発になった。

 後がない日本ハムは0―2の三回に伏見が左中間のテラス席へソロ。鼻を骨折しながら出場を続けるベテランが、気合を見せた。

 打線は二回まで、スチュワートが投じる150キロ台中盤の速球に押されていたが、その球を捉えた。高めを狙い澄ましたように振り抜き、「監督直伝ポイント前打法」とコメント。レギュラーシーズンでは本塁打がなかった34歳のアーチに、新庄監督も驚いた様子でベンチで迎えた。

 14日、ファーストステージ第3戦の試合前練習でアクシデントが襲った。ノックを受けている最中に打球が顔面を直撃。監督は伏見不在で臨む可能性も考えていた。しかし、顔には青いあざが残って痛々しい様子ながら、ファイナルステージ第1戦から復帰。万全ではない中で、扇の要としての責任を果たしている。

 伏見が打った直後に打線もつながり、三回は万波の適時打でさらに1点。連敗で元気のないチームに、ベテランが活を入れた。