豪州と1−1で引き分けた日本。(C)SOCCER DIGEST

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 日本代表は10月15日、埼玉スタジアム2002で行なわれた北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第4戦でオーストラリアと対戦し、1−1で引き分けた。両者オウンゴールによるドロー決着という結果には、多くの韓国メディアも驚いている。

「FIFAランキングでアジア1位の日本、オーストラリアと1−1引き分け…オウンゴールを“やり取り”」(通信社『聯合ニュース』)

「“オウンゴールのジェットコースター”日本、オーストラリアと1−1劇的な引き分け…15年無敗記録は継続」(スポーツメディア『SPOTV NEWS』)

「“サムライブルー”日本、衝撃のオウンゴール→オーストラリアの守備に苦戦…辛うじて同点弾→1−1ドロー」(サッカー専門メディア『InterFootball』)

「“生き返った”日本!ホームでオウンゴール→オーストラリア戦1−1引き分け…7連勝の後、8試合ぶりに初失点」(ネットメディア『スターニュース』)

「オーストラリアとオウンゴールを交わし…日本、W杯予選4連勝に失敗」(一般紙『中央日報』)
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「日本、オーストラリアの“二列守備”の前に連勝中断」と題したスポーツメディア『OSEN』は、「日本が主導権を握って試合を進め、オーストラリアは一発で対抗した。日本は相手の固く引いた守備を攻略できず、もどかしい状況が続いた」と試合展開を報じた。

 14得点・無失点で直近3連勝中だった日本を“アジアのギャング”と表現したスポーツ紙『スポーツ朝鮮』も、「日本はアジアカップ準々決勝でイランに1−2で敗れて以来、255日ぶりに得点を許した。同時に、255日目にして“勝利に失敗”した」と伝えており、オーストラリアに対しては「シュート1本、枠内0本で勝点1を獲得する極端な“実利サッカー”に成功した」と評価している。

 そんななか、「やはり強い!“トップシード”の韓国・日本・イラン無敗疾走→グループ首位」という見出しを掲げたのは総合メディア『MyDaily』だ。

 同メディアは「韓国をはじめ日本とイランが無敗の成績を記録し、首位に立った。アジアサッカーを代表する強豪たちが強い戦力を披露し、本大会ストレートインの可能性を高めた」と、各組首位について言及した。

 日本に対しては「ホームの利点を享受したが、オーストラリアを破ることはできなかった」としつつも、「グループCの首位を守ることに問題はなかった。3勝1分の勝点10で1位をキープ。15得点・1失点と強力な戦力を見せつけた」と称えていた。
 
 一方、韓国代表は日本対オーストラリア戦の同日にホームでイラクと対戦し、FC町田ゼルビアに所属するオ・セフンの代表初ゴールなどで3−2と勝利した。これで最終予選3連勝とし、3勝1分の勝点10でグループB単独首位に浮上した。

 スポーツ紙『スポーツソウル』によると、負傷で招集外となったソン・フンミンに代わり臨時キャプテンを務めたキム・ミンジェは、試合後に「ホームで2失点したが、勝点3を獲得できたことに対してポジティブに捉えて良いと思う。非常に重要な時期に2連勝を収め、勝点6を得られて良かった」と満足感を語っている。
 
 そのうえで、「正直、外部が騒がしくても、最終的に雰囲気は選手たちが作るものだ。練習やピッチ外でも良い雰囲気だったし、多くの努力をした」と、チーム内の“団結”を強調していた。

 今度の11月シリーズは日韓どちらもアウェー2連戦だ。インドネシア、中国と対戦する日本に対し、韓国はクウェート、パレスチナという中東遠征に臨むことになる。

 年内最後の最終予選となる次回、両国ともに連勝を収めることはできるだろうか。

構成●ピッチコミュニケーションズ