共通点が多い唐田えりかと広末涼子の「残酷な明暗」…分岐点は『極悪女王』だった

2024年10月9日 7時0分

『極悪女王』の長与役で復活した「唐田えりか」

9月19日に全世界に配信されたNetflixのオリジナルシリーズ『極悪女王』が人気沸騰中だ。

1980年代の女子プロレスブームを牽引した"最凶ヒール"ダンプ松本（63歳）の、知られざる半生を描いた作品である。当時、ダンプと抗争を繰り広げたレジェンドタッグチーム「クラッシュ・ギャルズ」の長与千種（59歳）とライオネス飛鳥（61歳）など、当時『全日本女子プロレス』に所属していたレスラーたちがほぼ実名で登場している。ダンプ役をお笑いタレントのゆりやんレトリィバァ（33歳）、長与役を唐田えりか（27歳）、飛鳥役を剛力彩芽（32歳）が演じた。

ゆりやんらはオーディションで役をゲットし、同作でプロレスのスーパーバイザーを務めた長与から、クランクアップまで2年間に渡ってプロレスの基礎から指導を受け、筋トレや食事で増量し肉体改造。99.9％本人たちがプロレスの試合シーンを演じ切ったという。

唐田といえば、2020年1月に『週刊文春』（文芸春秋）にて、当時妻子持ちだった俳優の東出昌大（36歳）との不倫を報じられ芸能活動を休止状態に。同年末ごろから徐々に活動を再開していた。

「社長、髪切られてきます！」

「『極悪女王』は元放送作家の鈴木おさむ氏が企画・脚本・プロデュースを手掛けた。鈴木氏が映画コメンテーターの有村昆氏のYouTubeチャンネルで明かしたところによると、唐田さんが活動休止状態になって以降、初めて受けたのが同作のオーディションだった。

オーディションの際、『事務所の社長が見捨てることなく、自分に向き合ってくれた』と明かしたそうです。総監督を務めた白石和彌監督が、長与役に唐田を猛プッシュしたことから、ほかのスタッフも異論がなく役が決定したそうです。

見せ場となる、ダンプと長与の髪切りデスマッチの撮影の際、鈴木氏が唐田さんの所属事務所『フラーム』の井上義久社長と話していると、唐田さんが社長のとこに走って来た。それから『これから、髪切られてきます！』と社長に次げ、グータッチして撮影に向かったといいますから、社長に全幅の信頼を寄せていることがうかがえます」（映画業界関係者）

フラームといえば、戸田恵梨香（36歳）、有村架純（31歳）、松本穂香（27歳）ら主役級を続々と輩出し、吉岡里帆（31歳）も他事務所から移籍。女性の俳優のみが所属しているにもかかわらず、今や芸能界に一大勢力を築いた。

とはいえ、事務所にとっての功労者は、事務所の創設時から井上社長と二人三脚で芸能界を生き延びて来た広末涼子（44歳）だった。

「広末涼子」との圧倒的な違い

「広末さんの大ブレークがなかったら、今のフラームはなかったと言っても過言ではありません。ただし、仕事を頑張らせる代わりに、プライベートは放任主義。そのせいか、離婚を繰り返し、挙げ句の果てに昨年６月に有名シェフ・鳥羽周作氏との不倫を『週刊文春』で報じられ無期限謹慎処分に。

3人の子どもがいるので、謹慎中に大人しくしておけば良かったものの、キャンドルアーティストのキャンドル・ジュン氏と7月に離婚し3人の子どもの親権を持ちました。挙げ句の果てには、今年2月にフラームを退社し、自分が社長の個人事務所を設立し独立。鳥羽氏とはＷ不倫でしたが、鳥羽氏は年内に離婚が成立。広末さんの４度目の結婚に障害はありません」（芸能記者）

広末とは正反対に、社長と向き合い反省の日々を送った唐田は『極悪女王』で見事にスポットライトを浴びることになったが、社長がクビを切らなかったのはそれなりの理由があったようだ。

「もともと、唐田さんは有村架純さんを育てたマネジャーが『この子は伸びます』と連れて来て、育成中の不祥事でした。本来ならば、クビになっていてもおかしくはなかったが、社長は唐田さんに期待していたので、事務所での雑用などを命じることで、事務所に残したのです。今後は広末さんの穴を埋めても余りある活躍で事務所に"恩返し"できそうです」（テレビ局関係者）