ロイヤルズ戦に出場したヤンキースのジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】

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鈍足ぶりが目立つスタントン…ファンは呆れ「レースをしたら勝てる」

【MLB】ロイヤルズ 4ー2 ヤンキース(日本時間8日・ニューヨーク)

 2009年以来のワールドシリーズ制覇を狙うヤンキースは、本拠地でのロイヤルズとの地区シリーズ2試合を1勝1敗で終えた。この2試合で思わぬ注目を浴びているのがジャンカルロ・スタントン外野手。“鈍足”ぶりが際立つプレーが相次ぎ、ファンは「軽いジョギングか」「信じられない」と声をあげている。

 スタントンは2試合とも「5番・指名打者」で出場。第1戦は4打数無安打2三振、第2戦は4打数1安打1打点だった。第1戦では6回2死一、三塁の場面で三遊間へゴロを放ったが、三塁手のマイケル・ガルシア内野手がダイビングキャッチし、一塁送球してアウト。第2戦では8回1死一塁で遊ゴロ併殺打。三遊間の打球をボビー・ウィットJr.内野手が飛び込んで捕球したが、悠々の併殺打だった。

 米紙「ニューヨーク・ポスト」は「ヤンキースはジャンカルロ・スタントンの厳しい現実を受け入れるつもりだ」との見出しで記事を掲載。34歳のスタントンは近年、ふくらはぎ、ハムストリング、大腿四頭筋など下半身に問題を抱えているとしている。この4年間は1度も盗塁がなく、度々鈍足ぶりが話題になっている。

 同紙はアーロン・ブーン監督のコメントを紹介。「これは、ある意味、受け入れなければならないことだ」と半ばあきらめの境地。さらに「彼はやるべきことをやらなければならない」「彼はできるだけ自然なやり方でトップスピードに到達しようと最善を尽くしている」などと述べたという。

 米メディア「ジョムボーイ・メディア」や、FOXスポーツ」でアナリストを務めるベン・バーランダー氏がSNSに動画を投稿すると、ファンは続々反応。「彼とレースをしたら勝てる」「スタントンの足がワールドシリーズ出場を妨げるかもしれない」「これがあと何年続くの?」とコメントを寄せている。

 スタントンは2014年オフ、マーリンズと13年総額3億2500万ドル(約480億円)の契約を結び、2018年にヤンキースに移籍。今季はレギュラーシーズンで114試合に出場し、27本塁打を放った。通算429本塁打を誇る35歳は持ち前の長打力で、ヤンキースを頂点に導けるか。今後のパフォーマンスが注目される。(Full-Count編集部)