笑顔で取材に応じる北口榛花

写真拡大

 陸上女子やり投げでパリ五輪金メダリストの北口榛花(JAL)が8日、都内で「オリンピック競技大会及びパラリンピック競技大会優秀者顕彰」の表彰式に出席した。スポーツ庁の室伏広治長官から直接祝福され、受賞者を代表して謝辞も述べた。「すごく貴重な体験。1人ではこの成績は成し遂げられなかった。周りの方への感謝を一番伝えたかった。日本でも世界陸上、アジア大会がありますのでそこに向けてみんなで頑張りたいと思ってご挨拶させていただきました」と笑顔だった。

 プロ野球の日本ハムは、エスコンフィールドで行われる「2024パーソルクライマックスシリーズ・パ」ファーストS初戦(12日)の始球式に北口が登場すると発表している。旭川出身の北口は、地元・北海道での大役に「全然ないです、自信は。むしろ今まで(始球式を行った)やり投げの方がすごく上手に投げられていたり速い球を投げられているので、すごくプレッシャーがあって。試合より緊張するかもしれないです」と笑って心境を明かした。

 高校時代、テレビの企画でボールを投げたことはあるが、「普通すぎて使われなかった」のだという。「100キロもいかなかったはずで、90何キロだったと思うんですけど。スピードガンで測ってもらったんですけど、測れる範囲までにボールが行くのにすごく時間がかかったのは覚えてます。なので怪しいです、雲行きは」と、苦笑い。「とりあえずピッチャーミットに収まるように投げたいです。ノーバンで、しっかりストライク取りたいです」と意気込み、「本当にちゃんとストライクゾーンに入っただけですごく満足すると思います」と楽しみにしていた。