「九州じゃらん」2024年10月号=リクルート提供

写真拡大

 旅行情報誌「じゃらん」「じゃらんムックシリーズ」の計11媒体が来年3月で休刊する。

 発行元のリクルート東京都千代田区)が8日、発表した。「昨今のユーザー動向を含む社会の変化を受け止め」と同社は説明。今後の情報発信は、ウェブサイト・アプリの「じゃらんnet」に集約するという。

「関東・東北じゃらん」2024年10月号=リクルート提供

 計11媒体のうち「じゃらん家族旅行」(関東・東北版/関西・東海・中国・四国版)、「じゃらん酒旅 BOOK」は6月発行の号、「じゃらんクチコミ90点以上!泊まって良かった宿」(関東・東北版/西日本版)は10月発行の号を最後に休刊。ほかの媒体も来年3月までに順次休刊する予定という。

 リクルートによると、「じゃらん」は海外旅行情報誌「エイビーロード」(2006年休刊)の国内旅行情報を独立させて1990年に創刊された。雑誌名は「道」「プロセス」を意味するインドネシア語「jalan」にちなむ。「jalan jalan」には「散歩する」「ぶらぶら出かける」「旅行する」の意味があるという。

 昨年度の発行部数は「九州じゃらん」8万8千部、「関東・東北じゃらん」7万5千部、「関西・中国・四国じゃらん」5万1千部、「東海じゃらん」3万3千部(ともに隔月刊)だった。昨年度10万3千部の「北海道じゃらん」(月刊誌)や北海道関連ムックは発行を続けるという。