今季54号アーチを放った、ドジャース・大谷翔平(C)Getty Images

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ドジャースの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地クアーズフィールドのロッキーズ戦に「1番DH」で先発出場。2回表の第2打席に右前適時打で出塁し今季57盗塁目、4回表の第3打席に右前打、6回表の第4打席には今季54号アーチを放ち、2試合連続の猛打賞を記録した。
さらに大谷は第5打席にも二塁打を放ち、打率.309まで上昇。ここにきて、今季の課題とされた得点圏でも猛威をふるっている。

■唯一の“欠点”も打ち消す猛打爆発

前日の試合では、2夜連続の決勝適時打を放つなど大活躍を見せた大谷。この日も序盤から猛打爆発、打率急上昇でいよいよ三冠王が射程圏内に入ってきた。
ドジャース4点リードで迎えた、6回表の第4打席。無死一、三塁で大谷は相手2番手アンソニー・モリーナ投手の6球目チェンジアップを豪快に捉えると、角度34度で高々と舞い上がった打球は、速度103.4マイル(約166.4キロ)で敵地ファンが待ち受ける右翼スタンドへ。この日の3安打目となる一打は、4試合ぶりの今季54号アーチとなった。
これで大谷は、直近8試合で得点圏での打率が13打数12安打19打点、5本のアーチを量産と異次元の成績。米メディア『ドジャース・ネーション』のノア・カムラス記者は、「ショウヘイ・オオタニはこの世のものではない。54本の本塁打、57盗塁、まさに驚異的な記録だ」と投稿し、驚きを隠さなかった。
そして大谷は、続く第5打席にも左中間への二塁打を記録し4安打目。打率を一気に.309まで引き上げ、トップのルイス・アラエス内野手を猛追。三冠王が実現する可能性が見えてきた。